コメントの他に、表示されている著書をクリックしてその感想をアマゾンのレビューに投稿してくださることも歓迎です。おたよりはこちらへruhiginoue@excite.co.jp


by ruhiginoue

亀岡市無免許運転事故と少年法は無関係

 京都府亀岡市で、少年が無免許で運転する車が登校中の小学生の列に突っ込み10人が死傷した事故に関連し、少年法に文句を言う人たちがいる。
 しかし、この事件と少年法は無関係である。
 こんなことは指摘するまでもないことであるはずだが、仮に、事件を起こした者が前にも事件を起こしていて、その当時未成年だったので少年法に基づいた更正の措置がとられていたなら、更正が出来ていなかったのか、他に原因があるのかという問題になり、前者であった場合は、少年法の運用またはそれ自体に難があった可能性があるけれど、この事件は未成年者が起こしたというだけで、少年法が適応されるのは後のことであるから事件とは関係が無い。
 しかし、そこに文句を言っている人たちがいるわけだ。つまり、事件の原因を追究し解決と防止の策を練るという合理性を否定し、ただ報復感情を煽っている。
 そうした感情論を対策とするのは要するに見せしめを求めているのであり、恐怖支配による治安の維持を志向していることになる。だったら、被害者への同情を隠れ蓑にする偽善をせず、堂々と自分はファシストであると認めるべきだ。
 ただし、自分がファシストだと公言するのもそれなりに勇気がいる。未成年者の犯罪が報じられるたびに少年法は要らないと叫ぶ人たちは、勇気がない。世の中には凶悪犯罪がいくらでもあり、そのうち少年犯罪はごく一部でしかなく、しかも大体は大人の犯罪に比べたらまだカワイイものであり、たまに結果として派手なことになる場合があるというだけだが、しかし犯罪全体ではなく少年事件だけヒステリックに騒がれる。それは、少年事件だと勇気が無い人でも安心して騒げるからだ。
 また、少年が法律を意識して犯罪を行うことはごくまれな例外だが、暴力団が未成年者をそそのかして「鉄砲玉」にするさい、少年法により大人のような刑罰にはならないと言って説得することは、よくある。
 しかし、もしも少年事件よりもっと悪質で深刻な暴力団の犯罪を告発し、追及したらどうなるか。つい先日、暴力団と馴れ合いをせず厳しい態度で定年退職まで臨んできた元警官が銃撃されている。マスコミだって、追及や糾弾のキャンペーンをしたら、朝日新聞阪神支局事件のようにズドーンということになってしまう。だが、少年だったらそんな怖いことはない。
 だから、亀岡市の事件でも、被害者側の情報を加害者側に安易に教えてしまった人がいるのだ。少年の親が被害者に謝りたいと言うので、それ相当の地位にいる人が安易に連絡先を教えてしまったことが問題になっているけど、個人情報の保護とかいう以前に、犯罪がらみなのだから、これがもしも暴力団の事件だったら大変である。しかし、所詮は少年事件という認識があったのだろう。こういうところの対応で、しっかり関係者の本音が表れている。 
 
人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
Commented by りょうた at 2012-05-09 03:09 x
当事者であり被害者遺族だから仕方ないし、気持ちは痛いほど分かるんだが、連絡先を漏らした警察をカメラの前で正座させて、遺族が言いたい放題言う場面がテレビで何度も流れたのは見ていて気分が悪かった。
まるでプロレスのような報道だ。
被害者の父親「被害者の人権は無視で加害者の人権ばかり守って~」というおなじみの感情論が茶の間に流れていた。
後、この遺族は少年の父親を加害者扱いしていたが、車で轢いたのは少年であって父親では無いだろう・・・。まあそう言いたくなる気持ちは分かるんだけどな。
Commented by ruhiginoue at 2012-05-09 05:08
 その遺族の言動に整合性を持たせるとしたら、「未成年者が悪いことをするのはだいたい親に原因があるもので、そんな親なら、謝りたいと口で言ってもすぐには信用できないから、安易に連絡先を教えてはいけない」と警察に言うべきですね。
 頭の中がまだ整理できなかったにしても、そのような一時の感情による言動を面白おかしく報道してはいけません。
 
Commented by 小野哲 at 2012-05-09 18:26 x
 被害者遺族の憤りは良く分かりますが、今はまだ被疑者は告訴されていません。
 被害者遺族への取材は自粛すべきなのにやっているのは無神経もはなはだしいという印象です。この前実家に戻っていた私の末弟も「被害者遺族への取材をしてなんになるのか」とカスゴミを厳しく批判しています。
 せめて、この事件の関係者への取材は弁護士などの法的代理人を通じての取材にすべきでしょう。遺族への苦言に関してはりょうたさんに同感です。私は遺族の感情的な暴言にも同時に怒りを覚えています。家族を失った痛みは分かりますが被疑者はあくまでも起訴されてない、真実が明らかにされない段階での暴言には怒りを覚えます。それがメディアの暴走に拍車をかけるのです。
Commented by ruhiginoue at 2012-05-10 05:47
 起訴もされていないし、有罪にもなってなせんね。
 しかしまじめな報道をしようとすると、それでは受けないと上から叱られもするそうです。
Commented by とおりすがり at 2012-05-13 10:27 x
 「被害者への同情」を隠れ蓑とする偽善者は卑劣極まりないので、そういう人物ほどに万死に値する。冤罪の事例が永遠になくならないのも、こういう偽善者の所為である。特に、マスゴミは!
Commented by ruhiginoue at 2012-05-14 17:25
 「同情するなら金をくれ」というドラマの名台詞がありましたが、逆に同情で自分の金儲けにするクズ野郎もいます。
 権力べったりの週刊新潮にいた奴だけでなく、反権力を標榜する週刊金曜日の常連でピースボートにも乗って広報に協力していた奴も、まったく同じことしてます。
 右も左ファシストの金の亡者です。
Commented by とおりすがり at 2012-05-14 18:09 x
 レスを御丁寧に有難う御座います。
ファシストの金の亡者と言う点では、財界では経団連、フェミニスト界では矯風会こそが諸悪の根源と言えるものがあり、陸自を動員して叩きのめしてやりたいところですがね。私としては、とにかく極悪左翼団体たる矯風会を許すことが出来ず、明治期から続くこの偽善女子団体が戦前の時点で特高によってぶっ潰されなかったのかが不思議でならない。

 矯風会と言い、統一教会と言い、キリスト教関連の団体と言うのは碌でもない「ならず者集団」というより他は無く、国賊の烙印を押しても尚も足りない!!
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by ruhiginoue | 2012-05-08 06:05 | 司法 | Comments(7)