香田晋の引退とヘキサゴンと不景気
2012年 05月 23日
歌手の香田晋が先月25日をもって所属事務所を退社し、芸能界を引退していたことが今月22日に判ったそうだ。
彼は先月5日、体調不良のため3ヶ月間の休養を発表。その際、所属事務所は「疲れをとるために休養することにしました」とし、体調を見て復帰する予定としていた。
しかし、所属事務所によると香田より退社の申し出があったといい「詳しい理由はわからない」としている。芸能活動を辞めて事業を始めるのではないかという報道もある。
これで思い出すのは、彼の離婚である。まだ記憶に新しいことだが、その原因について、彼は自分の言葉の暴力であると言っていた。仕事で疲れすぎてしまい、帰宅してから些細なことで苛立つようになって、妻にすぐ怒鳴るなどしてしまった。
これではやっていけないと妻に言われてしまい、妻はうちを出て、代わりに妻の母親が同居して子供の世話をすることになり、香田は自分が悪いので仕方ないと言いながら、妻が嫌いになったわけではないので残念だと語っていた。
この背景に、人気番組だった「ヘキサゴン」というクイズ番組があった。これに香田は出演し、珍回答を連発したことが受けて「おバカキャラのタレント」として人気を博したのだが、これで人気が出てお金をもらえはしても、歌手である彼にとって不本意なことだった。
しかし、音楽界は不景気で、特に彼のような演歌系の歌手にとっては大変厳しい状態である。そして結婚して妻子を養わないといけない立場であるから、贅沢は言っていられないと考え我慢していたそうだ。
これが大変なストレスとなっていて、家族を養うため無理をして働いているという意識も重なり、家庭で妻に当たってしまったらしい。そして逆に家庭の幸せを壊す結果になってしまった。
もともと、「ヘキサゴン」という番組は、受けをとってはいたけれど、それは出演者の失敗を笑いものにする悪趣味であり、ほんとうの楽しさではなく劣情であるという批判もあった。
だから、出演していた香田と同様に、テレビ局としても、品の悪い番組であろうと視聴者がいて商業的に成立するなら不景気なので仕方ないとの認識だったはずだし、それなら視聴者の側が、良質でほんとうの面白さのある番組を選び下品な番組は見ないようにするべきだ、と言ったところで、不景気で生活が厳しければ安易で安価な娯楽しか選びようがなく、しかも刹那的に気分を紛らわすテレビ番組に、つい気持ちが向いてしまうだろう。
こうならないで、自らを叱咤激励するべきなのは当然だが、それはわかっていても、とても難しいことである。
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彼は先月5日、体調不良のため3ヶ月間の休養を発表。その際、所属事務所は「疲れをとるために休養することにしました」とし、体調を見て復帰する予定としていた。
しかし、所属事務所によると香田より退社の申し出があったといい「詳しい理由はわからない」としている。芸能活動を辞めて事業を始めるのではないかという報道もある。
これで思い出すのは、彼の離婚である。まだ記憶に新しいことだが、その原因について、彼は自分の言葉の暴力であると言っていた。仕事で疲れすぎてしまい、帰宅してから些細なことで苛立つようになって、妻にすぐ怒鳴るなどしてしまった。
これではやっていけないと妻に言われてしまい、妻はうちを出て、代わりに妻の母親が同居して子供の世話をすることになり、香田は自分が悪いので仕方ないと言いながら、妻が嫌いになったわけではないので残念だと語っていた。
この背景に、人気番組だった「ヘキサゴン」というクイズ番組があった。これに香田は出演し、珍回答を連発したことが受けて「おバカキャラのタレント」として人気を博したのだが、これで人気が出てお金をもらえはしても、歌手である彼にとって不本意なことだった。
しかし、音楽界は不景気で、特に彼のような演歌系の歌手にとっては大変厳しい状態である。そして結婚して妻子を養わないといけない立場であるから、贅沢は言っていられないと考え我慢していたそうだ。
これが大変なストレスとなっていて、家族を養うため無理をして働いているという意識も重なり、家庭で妻に当たってしまったらしい。そして逆に家庭の幸せを壊す結果になってしまった。
もともと、「ヘキサゴン」という番組は、受けをとってはいたけれど、それは出演者の失敗を笑いものにする悪趣味であり、ほんとうの楽しさではなく劣情であるという批判もあった。
だから、出演していた香田と同様に、テレビ局としても、品の悪い番組であろうと視聴者がいて商業的に成立するなら不景気なので仕方ないとの認識だったはずだし、それなら視聴者の側が、良質でほんとうの面白さのある番組を選び下品な番組は見ないようにするべきだ、と言ったところで、不景気で生活が厳しければ安易で安価な娯楽しか選びようがなく、しかも刹那的に気分を紛らわすテレビ番組に、つい気持ちが向いてしまうだろう。
こうならないで、自らを叱咤激励するべきなのは当然だが、それはわかっていても、とても難しいことである。
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by ruhiginoue
| 2012-05-23 19:58
| 芸能