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by ruhiginoue

柳沢厚生労働大臣を批判しておいて小宮山厚生労働大臣は

 小宮山洋子厚生労働相は、野党だった当時、自民党の柳沢厚生労働大臣が少子化問題で「女性は子供を産む機械」と発言したことについて、女性が子供を産まないのは安心して子育てできないからであると指摘したうえで、その対策を怠り女性が怠けているように言うのは厚生労働大臣として無責任だと厳しく批判していた。これはまだ記憶に新しいことだ。
 それでいて、自分が厚生労働大臣になったら、衆院社会保障と税の一体改革特別委員会で、生活保護費の支給水準引き下げを検討する考えと、その受給開始後に親族が扶養できると判明した場合は積極的に返還を求める意向を示した。
 これは消費税増や年金額の切り下げなど、国民に痛みを強いる改革を進めているため、生活保護も聖域視せず、削減する必要があると判断したとみられている。
 しかし年金がもらえない高齢者の多さから生活保護が増大しているのだし、高齢化社会の福祉財源であるはずの消費税率を上げたうえで福祉を低下させるというのだから、もう無茶苦茶としか言いようが無い。
 また、例のお笑い芸人が、売れなくて収入が乏しく困っていたとき母親が病気で倒れ生活保護を受けてたのち、売れて平均の何倍もの収入になってもなかなか自分で扶養しようとせず福祉の世話とさせていた問題に便乗しているのではないかという批判もある。
 それに、芸能人としては売れてきても先の保証が無い不安があったという弁解も、もっともである。特に芸能人がそうであるけれど、では勤め人になれば安定と言えるかというと、それはとうに過去の話だ。今は雇用も社会保障も無いか不安を抱えたままで働いても低賃金という人が増え、そうした負け組がほんらい最底辺のはずの生活保護を妬むという、悲惨すぎて滑稽な状態である。
 自分が不安だから、社会や他人はもちろん家族でさえ思いやるゆとりがないのだ。子供が産みたくても安心して育てられないというのと同根である。それをどう考えているのだろうか。柳沢厚生労働大臣を厳しく追及して今では自分が厚生労働大臣となり、下品な喩え話をしてないだけで実質は同じ発想で政策を進めようとしている自分が情けなくないのだろうか。

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by ruhiginoue | 2012-05-25 19:37 | 政治