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by ruhiginoue

宮崎学氏の請求棄却

 「グリコ森永脅迫事件」の被疑者『キツネ目の男』に酷似しているとして有名になった作家の宮崎学氏が、暴力団を扱った記事を掲載する雑誌や漫画の販売中止を福岡県警が県内のコンビニや書店に要請したのは、表現や出版の自由を保障した憲法に違反するとして訴訟を起こしていた。
 そして県に550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁(岩木宰裁判長)は今日日、請求を棄却する判決を言い渡した。判決理由で岩木裁判長は「暴力団排除の風潮の中、コンビニ各社が自主的に店頭から撤去する措置は不自然ではない」とのこと。
 コンビニが自主的に店頭から撤去したというが、警察に言われて従わなければ不利益を被るのではと圧力を感じるものだし、特に深夜営業による治安や労働の問題を抱えるコンビニは、叩けば埃が出るものなので、これでは本当の意味での自主的と言いがたい。
 また、コンビニもそうだが、一般の書店でも、左派の論調の出版物を購入する人について警察が探りをいれて、拒否したらポルノ関係で嫌がらせをし、そうすることで従わせ、あくまで自主的な協力だと言うことは、昔からされてきたことだ。
 それで怒り泣き寝入りしないぞと反撃した書店主が警官をたじたじにさせることが、昔はよくあったものだ。書店の経営者にはインテリっぽい人が多かったからだ。そして、かつては本屋の親父に本のことを質問すれば、ほとんどそらで回答してくれたものだ。今ではバイト店員ばかりで、質問しても、そこの機械で自分で検索してといわれる。
 泣き寝入りしなかったのは、少し前に亡くなった東映の社長で、仁侠映画がヤクザを美化していると警察から虐められて頭にきて、それならと自ら題名を考えて『県警対組織暴力』という映画をつくった。笠原和夫脚本、監督深作欣二など『仁義なき戦い』のスタッフを動員し、題名では警察が暴力団を退治しようと戦うような感じだが、実際の劇中では警官たちがヤクザと馴れ合っていたり、ヤクザではなくアカを退治すべきだと警官がうそぶいたり、暴力団を退治して得をするのは大企業であるなど、警察の腐敗体質と暴力団との関係の構造を、徹底的に暴いていた。
 さて、泣き寝入りはしないだろうと期待したい宮崎氏の、次の一手はなんだろうか。
 



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by ruhiginoue | 2012-06-13 19:20 | 司法 | Comments(0)