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by ruhiginoue

宇宙の夢より地上の現実を見よ

 中国の宇宙飛行士3人が搭乗した宇宙船「神舟9号」が無事帰還した。
 中国国内には、政治や経済で解決できない問題があるのに、宇宙開発に力を入れているという批判がある。
 同じことは、かつてソ連やアメリカでも言われた。
 アメリカの人気テレビドラマ『奥さまは魔女』でも、月面着陸を報じるテレビを興味深げに観ているダーリンに、サマンサは「最近は行ってない」と言ってダーリンが驚き視聴者は笑うが、勤務先の社長ラリーはちょうど税務の時期だったことから、あんなことのために税金を取られるなんて不愉快だと言い、また、近所の交差点が危なくて通学路だから子供も毎日通るのに、信号を付けるよう陳情しても役所がモタモタしていて、ロケットも結構だが、その前に信号を付けてからにしろと怒る人もいる、という風刺があった。
 有名な天文学者カール=セイガン博士は、代表作『コスモス』で、宇宙開発は巨費を投じるが、環境対策などを地上から研究するよりはるかに安上がりであるとし、食糧難対策にもつながので、飢えている人たちがいるのに宇宙の夢に無駄遣いという批判に反論していた。
 そうはいっても、為政者は国威発揮と軍事技術開発に眼が行くもので、だからセイガン博士は宇宙開発の軍事利用に反対して、デモで逮捕されたことがある。
 ちなみに、一緒に逮捕された有名人は、反戦活動でも有名な俳優のクリス=クリストファーソンとかマーチン=シーンら。あとスポック博士もいた。『スタートレック』ではなく反核にも熱心な医学者で、日本では育児書でたいへん有名なベンジャミン=スポック博士である。しかし彼の専門は精神科なので、その育児書に医学界で批判もある。
 それはともかく、宇宙開発の理由がどんなに良心的あっても、それでスポンサーが金を出すのではないということだけは間違いない。

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by ruhiginoue | 2012-06-29 18:21 | 国際 | Comments(0)