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by ruhiginoue

貧乏人の子供は貧乏になる社会だから生活保護が増える

 自分の親を扶養せず生活保護を受けさせるケチで不埒な関西お笑い芸人が話題となったら、それに便乗し、弱者いじめにより劣情を刺激する発言を、一部のメディアや政治家たちが始めた。
 これをとがめたり、冷静になろうと呼びかける者たちが、メディアにも政治家にも現れており、そうした議決案があらゆる党派の賛成で全会一致可決という地方議会も出てきたから、バランス感覚や良識などが働いたのだろう。
 ただ、まだ言及が不充分な根本的問題がある。それは、日本の社会は親が貧しければ子供も兄弟姉妹も貧しいという問題だ。お笑い芸人の場合、貧しかったのに収入が急増したので騒がれたけれど、これは芸人が売れるようになったということだから特殊な少数の例外である。
 そうではなく一般的には、奨学金などの制度が未整備であるから親が貧乏だと進学できず、学歴や資格が取得できなくて就職で不利になってしまうし、給料の良い大企業や独占企業では相変わらず縁故採用が幅を利かせているので、政治家の子供などはボンクラでも入れるけれど、貧しい家庭の出身者が努力して、塾にも行かず小学校から高校まで公立に行き、さらに国公立大を優秀な成績で卒業しても、そうした大企業は紹介がないから駄目だと言って採用試験すら受けさせず門前払いという実態がある。
 このうえ、障害者や病弱な人は、肉体労働が無理なので知識や技能を身につけないと働けないのに、身体障害や病気のため高校や大学で入学拒否された人は大勢いるし、また身体障害や病弱は、家庭が貧しかったため早期に適切な医療が受けられなかったことが原因である人もいるなど、さらに様々な理不尽が加わる。
 これだから貧困は再生産されることが多く、実際に福祉関係の仕事をしている人は、福祉に頼る前に血縁者に扶養の義務があるからと照会したら、到底無理だったということばかりだと証言する。
 この現実を見ようとしない人たちが、「先ず家族の絆だ」などと無責任で残酷な美辞麗句を言い放つのである。
 
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by ruhiginoue | 2012-07-09 19:56 | 社会 | Comments(0)