井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

経済に詳しい庭師

 アメリカの映画『チャンス』の原題は《Being there》「ありのままに」という意味だ。
 この主人公・庭師チャンスは、たまたま知り合った財界の大御所が、合衆国大統領から財政再建の相談を受けているところに同席する。
 彼は経済のことなどまるで知らないから、自分の仕事の話をする。
 「冬になって葉が落ちても、枯れ木になったわけではないのです。根がしっかり張っていれば、かならず廻ってくる春には、また葉が茂り、花も咲き実もなるのです」
 そう言ったところ、財界の大御所が言った。
 「ふむふむ意味深長だ。不景気であっても経済の基盤が磐石であれば、いずれ好景気になるということだ」
 と勝手に解釈し、それを大統領が受け売りする。
 「経済に詳しい知人が、こういう喩え話をしていた。私もまったく同感である。今この国の財政は確かに厳しいが、いずれ必ず産業が活性化するから、心配には及ばない」
 そう演説したものだから、そのあと主人公はマスコミに追いかけられる。
 「大統領が引用したあなたの説について、経済学者の中には楽観論すぎるという指摘をする人もいますが、いかがでしょうか」
 この質問に主人公は、意味が理解できないのでまた植木の話をしたところ、これがさらに勝手な解釈をされて議論となり、主人公は専門家のように祭り上げられてしまう。

 最近、経済について持論を説く保守系人気ブロガーたちのサイトを訪問して、この映画を思い出した。


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by ruhiginoue | 2012-07-18 20:27 | 経済 | Comments(0)