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by ruhiginoue

闇サイト事件の犯人が再逮捕

 表立って話し合えないことを専門としているため、麻薬取引などが密かにされたりもする「闇サイト」と呼ばれているウェッブサイトがあり、そこで知り合った男性たちが強盗殺人事件を起こしたことから、その事件は「闇サイト事件」と呼ばれているが、それで服役中の男性が、その前にも押し込み強盗のうえ殺人をした疑いがあるとして再逮捕された、という発表があった。
 これは、前に起きた事件の現場から採取された犯人のものである可能性のあるDNAが、服役囚のものと似ているためだというが、この報道の限りだとあくまで似ているのであって完全に一致ではなく、一致したとされた事件でも後に再鑑定したら明らかに別人という事件が相次いでいるから、要注意である。

 いわゆる闇サイト事件では、強盗殺人の被害者遺族が憎しみのため犯人の死刑を求めて署名運動までしたが、要件が不揃いだったため死刑判決とはならなかった。このため、他の事件でも犯人だったことになれば死刑に出来ると考えた可能性もあるだろう。そこで強引な誘導がされてしまう危険を疑わなければならない。いくら極悪人でも濡れ衣を着せて命を奪うことは許されないし、別件押し込み強盗のほうで真実を追及できなくなってしまうから、二重の過ちとなってしまう。    

 どうであれ、仮に過去の事件でも犯人であったとしたら、重ね続けられた犯行を止めたのは自首であり、自首で減刑の制度が正しいことに変わりはない。これは以前指摘したので、詳しくはリンク先を参照。

 ところが、犯罪の防止と解決に役立てるため減刑はやむをえないと知りつつ、それでも闇サイト事件の遺族は、自分の憎しみを優先させてしまい、死刑を求め、同じように非業の死を遂げる者とその悲しむ遺族が他にも出てしまわないようにする制度の意義を、否定してしまったのである。
 これだから、被害者とか遺族とかの感情を重く見るべきという意見は、社会的に危険なのである。これを一方的に言い散らしては、光市事件の弁護団を誹謗中傷し続けた藤井誠二なんかを「ピースボート」に乗ったとかで重用している週刊金曜日の見識が疑われる。週刊新潮のほうがよほど相応しいではないか。


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by ruhiginoue | 2012-08-04 19:42 | 司法