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by ruhiginoue

反・反原発の愚かさと滑稽さ

 原発事故の影響で、反原発あるいは脱原発の運動が盛り上がり、十万人規模の集会やデモが行われ、ノーベル賞作家の大江健三郎や、アカデミー賞音楽家の坂本龍一など国際的知名度をもつ人たちも参加したことで、さらに話題となっている。
 ここで、愚かで滑稽なのが、反・反原発を言い出す人たちだ。他人の反対に対して自分は賛成というのではなく、他人の反対に反対するというのでは、自分の意見ではなく他人に難癖つけているだけであり、しかもそれは権力に媚びてのことだから尚更みっともない。
 また、そういう人たちを相手にした商売をしているメディアもあって、これはその性質から政府の御用というのとは少々異なり、その嫌らしさが僻みっぽい。
 例えば、坂本龍一が電子楽器で名を上げたことを持ち出して非難した産経新聞は程度低すぎと嘲笑されたことが挙げられるが、これを注目されてない音楽家がやったら、もっと滑稽だったろう。
 見落としているかもしれないが、昔の勢いを失った作曲家すぎやまこういち辺りが、すでに発言しているかもしれない。彼は政治力だけはあるが作品には剽窃の批判が多く、それを紛らわすためか権力に擦り寄り、「2ちゃんねる」のネトウヨ書き込みまで読んでいると公言しているし、政治的に同趣旨の集会にも出席して発言している。
 もし生きていたら、黛敏郎が言っていたかもしれない。注目されたくて政治的姿勢と作風を転換し、三島由紀夫にすりよったように。
 この三島由紀夫も、ノーベル賞に落選してから狂信的な行動をとり続けたことは周知のとおり。そして大江健三郎が受賞したころから涙眼をさらに血走らせたようにして大江の進歩的な態度を批判しはじめたのが、昔売れない推理作家の井沢元彦で、小説を廃業し、朝日新聞左翼レッテル貼り紋切り型批判などを始めたうえでのことであるから笑える。
 そして井沢は、最近になり反原発は日本古来の「ケガレ」の思想だと非難するが、原発建設のさい安全を祈祷して神道の「お祓い」という原始古来のアニミズムの儀式をしている滑稽さが七十年代から論壇でとりあげられてきたことには口をつぐんでいる、というよりにわか仕込み発言ばかりの彼だから知らないのかもしれない。
 こうした、古い考えと牽強付会したうえで、同じことに対してなのに、権力か反権力かによって批判するかしないかを決めるダブルスタンダードは、やはり七十年代に右派評論家の山本七平が始めたことだ。
 その受け売りをしていることは、井沢は公言しているので、山本の別名イザヤ(架空のユダヤ人)にひっかけてイザヤ元彦と揶揄されているが、みっともないのはその受け売りがニワカ仕込みで咀嚼されていないのがすぐわかるからだ。
 誰であれ、創作家を失格して売文屋に成り下がるのは醜く愚かであるが、それをやらせて商売にしているメディアは、その客をひそかに笑っている。笑って当然だが、笑われている客たちは、そうとは知らずに金を払っているのだから気の毒である。


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Commented by 福島倦人 at 2012-12-02 18:02 x
さすがだ、あんたはえらい、ナンバーワンだろう
へへ・・・
Commented by 白田川 一 at 2012-12-03 11:13 x
  反原発を言う前に、まずは節電努力ありきであるはず。
節電の努力が無くては、原発の封印も不可能となりかねない。
冬の時期、夕方の時間帯で電力使用率が異様に高くなって逼迫気味となるので注意が要る。
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by ruhiginoue | 2012-08-06 21:34 | 社会 | Comments(2)