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by ruhiginoue

池田信夫の懐かしすぎるゾンビ論法

 過日、従軍慰安婦問題を否定的に見直すことをしたがっている政治家たちがいるという話題の中で、その一人である橋下市長の証拠が無いという発言から、この人の弁護士だったときの業務がかなりいい加減だったらしいことが伺えると指摘をした。
 この、公文書に無いからといって否定するやり方は、懐かしすぎる。例えば、石油危機時代の物資不足で、一部の企業が隠して値を吊り上げたとか、公害で汚染物質を垂れ流したとかの問題のさいに、すでに月刊誌『諸君!』(文芸春秋社)など権力媚び売りメディアによって使われていた。
 これについては、カルト退治でも知られる宗教学者の浅見定雄氏が、著書で批判していた。不正をした者がそれを自ら認める記録として付けていなければ不正があったとは言えない、などと非常識なことを書く雑誌であるとして。
 この『諸君!』は売れ行き不振で休刊し、先日何年かぶりに文芸春秋の別冊という不規則な形でゾンビ復活した。こんなのと同じ程度の話を政治家が堂々とするのだから不味いことである。
 また、この従軍慰安婦否定で必死の池田信夫・上武大センセイは、報道の中に一部難があったことをもって、全部が「捏造」だと執拗に繰り返している。この「一点突破全面展開論法」も、やはり懐かしいものだ。歴史教科書の記述が中国や韓国から批判され外交問題となったさいも、報道の一部に正確さをやや欠いたといえる部分あったことを利用して、マスコミが誤報しただけだと『諸君!』や『正論』で、渡部昇一・上智大センセイが叫んでいた。
 しかし、このとき池田信夫の古巣であるNHKの見解は、他の新聞テレビとは異なる報道の仕方や表現をしていたので問題は無いし、それでも報道の趣旨は変わらず、だから同様に外交問題となったのであるから、その一部の不正確さを特に問題にする意味は無いというものであった。誰だって冷静ならそう考えるだろう。そして揚げ足取りで誹謗している者を軽蔑する。
 だいたい、歴史教科書のときの渡部昇一とか、慰安婦のことでの池田信夫らの言うような、瑣末な報道の瑕疵により国と国との外交が振り回される、なんていう非現実的なことがあるわけがない。
 このように、今、従軍慰安婦問題で否定を試みている人たちの論法は、七〇年代半ばから八〇年代の前半までに使い古されたものである。そんな昔から、この種の人たちの脳味噌は停滞したままというべきなのかもしれないが、そんなものを、売りたくて騒動になりさえすれば良いという商業メディアだけでなく、責任を持つ政治家たちが持ち出しては大変である。
 もしも日本が、従軍慰安婦は公文書に無いからという論法によって、いったんは認めた非を否定したら、いちばん喜ぶのは北朝鮮である。前は認めたけど我が国の公文書に無いから、やっぱり拉致なんて無かったと言えてしまうのだから。
 もしかすると、そんな人たちは、単に古い論法を使うとかではなく確信犯で、北朝鮮の工作員かもしれない。公安や情報隊は、池田信夫とか橋下市長を調べてみるべきではないか。

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by ruhiginoue | 2012-09-08 17:57 | 政治 | Comments(0)