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by ruhiginoue

日本と韓国は米国が無理に仲良くさせた

 たまたま興味あって、韓国人の学者が日本語で書いた膨大な論文を読んでいるのだが、それによると、戦後の日本と韓国をアメリカが無理に仲良くさせており、それが今になって破綻しつつある。そう考えながら歴史をおさらいすると。完全に整合する。
 まず1950年代までは、北朝鮮のほうが日本との友好に熱心で、韓国は日本とまるで険悪だったと言える。
 しかし、1960年代に入ると、冷戦構造の成立とともに日米安保条約が締結され、これに日本と共に韓国を組み込みたいアメリカは、日本に政治的圧力をかけ、韓国を唯一の政府として認知させた。
 だから、北朝鮮は反米姿勢を強め、日本にも敵対的になり、以前は金日成が「竹島は日本の領土である」と言って日本を擁護しながら韓国を批判したのに、後にこの手のひらを返した。
 ただ、日本政府は韓国を唯一の合法政府と認知しながらも北朝鮮を非合法とまでは認定しなかった。そして友好関係樹立を完全には放棄せず敵対を避けようとし続けたのだが、冷戦構造の完成によって北側とは対立関係とならざるを得ず、その中で拉致事件が起きるなどした。
 また、そのような事情により、もともと揉めていた竹島問題も、韓国との対立を強引にでも収める必要があり、話し合って妥協するのでもなく、自国の言い分を通すでもなく、日本政府は韓国に実効支配させたままにした。
 これではきちんとした解決をしないどころか、その模索すらしないということだが、優先順位として対米関係が上にあったのだから、しょうがなかった。
 これは韓国も同様で、「ロカセン」(ロシア=ソ連、中華、北朝鮮)と対立するアメリカの先兵となり、日本の左派とか革新の勢力を勢いづけないために、過去の清算について日本がいちおうのお詫びをしたら後は追及しないという態度をとらざるを得なかった。
 こうして、アメリカによって強引に仲良くさせられた日本と韓国は、両国が抱える懸案について根本的な解決をしないままでいた。
 ところが90年代に入り冷戦構造が崩壊すると、これまでのタガが外れ、抑さえられていたわだかまりや鬱憤が一気に吹き出してしまったのだった。
 この兆候は従軍慰安婦問題などの形で現れていたのだが、その時はまだ他の問題に気を取られていたり、50年代の対立を忘れていたりして、深刻さに気付かなかったのだ。
 そして経済だけでなく日韓関係でも「失われた10年」となり、今のこの状態である。
 だから日韓両国は話し合うべきではあるが、その前に過去をもう一度おさらいしたうえで、アメリカの責任も追及するべきだ。そもそも日本と韓国の関係を歪めたのはアメリカなのだから。
 
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by ruhiginoue | 2012-09-25 22:03 | 国際 | Comments(0)