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by ruhiginoue

自衛隊が怪獣を攻撃する音楽はロシア風

 『ギリヤーク族の古き吟謡歌』を聴いて、ロシア民謡みたいだと言った人がいた。
 樺太方面の少数民族なので、共通する響きがあるのかもしれない。作曲者は北海道の出身で、ほとんど独学だが短期間習ったのはチェレプニンというロシアの音楽家であったし、音楽学校ではなく北海道大学の農学部を出ていて、ロシアのボロディンと同じ理系の作曲家であった。
 むしろ理系だからテクノロジーにコンプレックスが無いということなのか、現代の作曲家が数学理論に基づいて作曲したり、電子楽器に夢中になっいているのを横目に見て、自分は民族的な曲を作った、というのはボロディンも伊福部も同じで、あと箕作秋吉という工学博士の作曲家も同様だった。
 伊福部という姓は、古事記にも載っている由緒あるもので、祖先は大国主命とも言われている。だから伊勢の地で代々神官を務める家系だったが、明治時代の国家神道政策により、中央から官僚として派遣される神官が取って代わるなどしたため、一族は開拓地だった北海道に移住した。
 そこで生まれた伊福部昭は、雅楽よりも土着それも少数民族の音楽に注目し、そこで作った曲には、近代化の中で抑圧されるアイヌなど先住民に同情したものがいくつもある。
 だから、有名な怪獣映画の音楽も、原始古来の信仰から怪獣は自然の怒りの表現であったのだが、音楽が変わってからは怪獣の出現は「有事」になってしまった。
   
 





 ストラビンスキーの小管弦楽組曲第2番ギャロップに、『怪獣大戦争』のマーチは、よく聴くと似ているのがわかる。ドレミファミーソーレーソードレミファミーの背後でズンタッタッタッという伴奏に注意。







 ムソルグスキーの歌劇『ソロチンスクの定期市』と平成版『ゴジラVSメカゴジラ』の攻撃マーチは、酷似している。







 スタジオでの録音セッション。伊福部先生が自ら指揮をしている。4:11から、そのマーチになる。



 




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by ruhiginoue | 2013-01-11 14:42 | 音楽 | Comments(0)