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by ruhiginoue

バカらしすぎる憲法論議と『華氏451度』

 すでに色々な人たちが色々な指摘をしているが、ようするにこういうことだ。
 
 自分の意見に賛成する人が少ないので、自分の意見が通らない。そこで、賛成が少なくても意見が通るように決まりを変えてしまおう。

 こんなことを言ったら、普通は恥をかく。
 けど、安倍総理とその賛同者たちにはわからないようだ。つまり、あの人たちは恥知らずということだ。
 そして問題なのは、そんな人たちが、恥をかいたり恥をかいて平気でいる、というだけでは済まないことだ。

 それ以前の問題もある。
 憲法を変えようとか護ろうと言っている人たちは、最高裁以下裁判所が憲法判断をほとんどしない現実や、一票の格差のようにたまに判断しても政治が平気で無視する現実を、どう思っているのだろうか。
 これでは憲法なんて存在しないも同然である。そんなものを、どうしようかと議論してる様子が滑稽でしょうがない。

 『華氏451度』というブラッドベリの有名な小説で、本なんて所詮は紙だと言う場面がある。本は大事なものだ。本は紙で出来ている。紙が大事なのではない。人の考えたことが大事なのだ。紙に書くのは、人が考えたことを忘れないようにするためだ。だから本は大事なものだけれど、所詮は紙だ。
 というのが、その場面の大体の趣旨だった。これと、憲法だって同じことだ。このことを護憲派と言われる人たちの多くが、わかっていない。だから紙に書いた文言さえ書き換えられないようにすればよいと必死になる。

 こうなってしまったのは、日本人が自分で考えたり闘ったりして権利を勝ち取り、そのことを言葉にして書き記したのではないからだろう。
 だから、よく、アメリカの憲法は「修正第何条」とあるけど、日本の憲法はちっとも変わっていないから良くないという話が、一般市民から政府に向けての要求として出されるのではなく、政権与党の方面から言い出されるのだ。
 言うまでもなく、憲法の修正とは、新たに国民の権利が勝ち取られたことを反映しているのであって、為政者の都合でそのたびに変えたということではない。
 なのに、政治家が変なことを言い出すのは、国民に自覚が足りないからだ。自覚できるように、日常生活から見直して行くことが必要だ。自分の反省も含めて、そう確信した。 

  
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Commented by 白田川 一 at 2013-05-12 16:20 x
  改憲保守の連中について最も始末が悪いのは、実際に草案をまとめ上げた人物が故・鈴木安蔵氏(今生きていたら今年で109歳)であることを認識しておらず、GHQによって作られたものと勘違いしているところにありますね。おまけに、第九条を盛り込んで平和憲法に仕立て上げた人物も幣原喜重郎という首相経験者だったりと【列記とした国産憲法】であるにもかかわらず、そういう認識がなっていなかったりと、始末に負えないものがあります。次回のネタアップの時に、こういうのを取り上げてもらいたいですね。
Commented by ruhiginoue at 2013-05-17 13:48
 憲法を作った経緯については色々な意見があるけれど、専門家らが集まってたくさん考えたうえで草案が作られ、大日本帝国憲法に規定された改正の手続きに沿って制定されたという事実から、憲法が国産であることは間違いないでしょう。
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by ruhiginoue | 2013-05-10 19:29 | 司法 | Comments(2)