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by ruhiginoue

中央日報の言いたいことはわかったから神にインタビューを

 韓国中央日報紙が、日本への原爆投下について「神の懲罰」とする記事を掲載して批判がおきている。
 この記事は、まず歴史認識について日本の態度に怒っていて、だから、その歴史について、原爆で悲惨なことになったが、それが相応だったというくらい日本はひどいことをしたのだぞ、と言いたいようだ。
 それが被爆者らの神経に障るのだが、そこは真意ではないので、そうであるかのように言われるのは一部だけ抜き出した大誤報ということになるのだろう、日本の政治家式に言えば。
 しかし、津波は天罰という石原発言もそうだし、慰安婦は必要だったとか米兵は風俗を利用しようとかいう橋下発言もそうだし、原爆が神の懲罰というのもそうだ。他の意図があって政治的な見地から述べたとしても、被害者がいる場合は正当化につながる表現はするものではない。
 そうした問題になるのは、記事が「神」を持ち出したからだ。日本が原爆の被害をうけたことについて、それ相応だと思ってしまう人がたくさんいるほど、戦争で日本は先にひどいことをしたのだ、というなら人間の主観であり感情として許される部分もあるのだが、神の意志としての懲罰と言ってしまうと、無条件の正当化である。
 では、神から懲罰だったという証言を引き出したのだろうか。そういう話になってしまう。アメリカのジャーナリズム講座で教材になる小話にこういうのがある。
 新米記者が災害の取材をしたら、記事の書き出しが「今この街は神の裁きを受けている」というものだった。事実を後回しにして言い回しに凝るのは大袈裟趣味であり、随筆ならともかく報道では、それがコラムや論説でも不適切だ。編集長は怒ったが、ユーモアを忘れてはいなかった。
 「わかった。それでは神にインタビューしたまえ」
 

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by ruhiginoue | 2013-05-23 22:30 | 国際