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by ruhiginoue

狭山事件の映画

 今日は、狭山事件の再審請求をしている人たちに会って話した。被疑者を別件逮捕したうえ長く監禁したままで弁護士もつけずに自白させたとか、冤罪の基礎的な要素がしっかりとある。
 また、物証が不可解で、とくに脅迫状を書いた万年筆が、家宅捜索を複数回したときは無かったのに、あとから鴨居から発見されたという不可解さ。約175センチの鴨居だから、その上に置いてあれば、すぐわかるはずで、鴨居には鼠にかじられた穴というか凹みはあったけど、その中から出たとしても、隠れていて見えにくいということは言えなかった。
 そして、犯行があったとき、現場のすぐ近くで、近所の農家の人が、ちょうど作業をしていたけど、変わったことは何も無かったと証言している。
 こうして再審請求がされている一方で、映画の製作も進んでいるという。良い映画になればよいが。それが世論を動かすこともある。例えば、八海事件の『真昼の暗黒』、徳島ラジオ商殺害事件の『証人の椅子』、松川事件の『松川事件』、帝銀事件の『帝銀事件-死刑囚』、松本サリン事件の『日本の黒い夏-冤罪』、袴田事件の『BOX 袴田事件-命とは』など、有名な冤罪事件では、名監督や名脚本家らの手による映画化がある。
 ところが、狭山事件には無かった。良い映画になればいいが、というのは、映画化があっても、出来がひどい場合があって、当時者が気の毒だからだ。
 これはロス疑惑の映画化『三浦和義事件』のことで、作っているほうは真面目なのだが、監督も脚本家も法的知識がないうえ監修もないから、裁判の場面がむちゃくちゃになっている。費用をケチって一度に撮影を済ませたため、論告求刑を検察官ではなく裁判官が読み上げていたり、一審と二審で裁判官が同じだったり。
 だから、狭山事件は良い映画ができてほしい。
 

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by ruhiginoue | 2013-07-09 19:28 | 司法