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by ruhiginoue

塩田丸男の馬鹿丸出し靖国論と一応の三宅久之

 なぜか「評論家」として急にテレビ朝日に登場した塩田丸男は、とにかく自民党に媚び諂いまっくて、権力にすりより弱いもの虐めをしてニタニタ笑っていた品性下劣さだったが、プライバシー侵害発言で猛抗議を受けたときには、すでに御用マスコミ人としての賞味期限が切れており、レギュラー出演していた番組も、三宅久之という自民党御用評論家にとって代わられていたから、擁護もしてもらえずマスコミから姿を消した。テレビ局の人も、長年憎たらしいと思いつづけていたところに抗議があったから、もっけの幸いで追放したのだろう。
 この塩田丸男は、靖国神社参拝問題で、「靖国に参拝してもいいじゃないですか。参拝して当然なんです。政教分離なんていうけど、アメリカでも聖書に誓ってと宣誓するんだから、その国で一番の宗教というものがあって、それにみんな従うのが世界中の常識なんですから」と言った。
 これはアメリカ人が聞いたら、「ホメイニ師時代のイランと一緒にするな」とか言って怒るひどい内容だし、他の国々の人たちだって、怒るか笑うだろう。おそらく塩田丸男は、本心ではなく、商売で権力にすりよることしか考えてなかったから、意識しすぎで極端なことを言って見せたのだろう。だから他のことでも塩田の言うことは、週刊新潮の露骨な受け売りだったり、にわか仕立てのお粗末さだった。
 ところが、取って代わったように出てきた三宅久之は、塩田とは違った。塩田は咀嚼されていない情報や知識を吐き出すようにしゃべるしか能が無いが、三宅は消化吸収された情報や知識に基づき、自分の意見として発言していた。そして靖国についても、中曽根総理が公式参拝を強行したあと抗議があったので取りやめた件について、元総理に会って直接に聞いた話を紹介していた。
 それによると、当時中曽根総理は中国から、次のように言われたそうだ。
 「戦没者を追悼するのは自然なことだが、どうして靖国はA級戦犯まで合祀しているのか。両国の友好のために中国政府は、中国人民に対し、こう言って説得した。戦争の責任は、当時の日本の政治指導者にあり、日本の一般人にはない。むしろ日本の一般人も戦争の被害者だ。だから日本人全体を憎んではいけない、と。なのに、日本の政治指導者が、戦争の責任者を英雄と祭る施設に行くことを見過ごしていたら、中国政府は人民から非難されてしまう。その問題さえなければ、つまりA級戦犯が合祀されていないなら、中国の政治指導者が訪日して、日本の総理らと一緒に参拝してもいい。政教分離の問題もあるが、これは日本の憲法の規定だから、外国が口を出しては内政干渉になってしまうので、日本国内で解決すべきことだ」
 そして中曽根総理は、中国その他の諸外国の立場も配慮すべきだし、また、宗教法人である靖国神社に政府から指示することにも問題があるので、それらの問題が解決しないうちは、総理大臣が参拝することを見合わせるべきだ、と判断したと言ったそうだ。
 そして三宅は「こういうことを言うと、せっかく一応は収まった話が、また色々と議論になってしまうだろうけれど、今のところは、参拝を控えるという対応で、他にしょうがないんじゃないかなあ、と思います」と、事実と意見を区別したうえで、異論にも配慮しながら、しっかりと政府自民党を擁護して見せた。
 この三宅のコメントは、内容への賛否は別にして、洗練された巧みなものだ。少なくとも塩田のような、説得しないで反発だけされて、とにかく政府自民党に擦り寄りました、という下品で下手糞な媚びよりは、はるかに出来が良かった。
 だから塩田丸男は、もう三宅久之がいるからと、テレビから干されたのだ。安倍総理が三宅の墓参りをしたそうだが、内心では、「どうして塩田ではなく三宅が死ぬんだ」と残念がっていただろう。
 

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by ruhiginoue | 2013-07-30 09:26 | 政治 | Comments(0)