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by ruhiginoue

「24時間テレビ」は貧乏人から金をまきあげる

 今年も「24時間テレビ」が放送されて、また、偽善のチャリティーなどと批判されている。

 この「24時間テレビ」には、子供の頃にささやかな寄付をしてきたけど、もう見もしなくなった。出演していた女優の宮崎美子が「世界中で軍事費を削るほうが、もっと簡単にもっと沢山のお金になる。例えば自衛隊機の一機だけでも何十億円」と言いかけたら、司会の日テレ徳光アナが遮った。これを見たのがきっかけだ。

 もっとも、徳光アナは、大学生の時は自衛官志望で、「ズームイン朝」の司会では、冷戦を背景にタカ派論客の秋元といっしょに「北の脅威」を連日煽っていたし、原発安全のPRにも出演もしてたから、単純タカ派の彼としては、個人的にも反感を持ったのだろう。後に、イラク戦争でアメリカには疑問を持ったようで、批判したが。

 この時、宮崎美子は、特に自衛隊を否定したのではなかった。放送中のレポートが、低開発国の貧しい子供に予防接種をしようとすれば3000円くらいだから、我々が休日に映画を観て食事をしてコーヒーを飲むくらいのお金で、貧しい国の子供が一人救える、と言って、視聴者に寄付を呼びかけたから、それは変だと彼女は言ったのだった。

 彼女は、こう指摘した。私たちが映画館や飲食店に行くことは、それなりに意味があることで、私たちの日々の生活の営みの中では大切なことだ。比較するべきではない。もし、そういう比較が成り立つなら、軍事費だって意味があることとされているけれど、そのお金があったら、他に命を救うために使える、と言うことができる。

 それに、なにより桁が違う。工夫して節約し捻出できるとしたら、先ず桁が大きいほうを問題にするべきだ。実際に、軍事費は、例えば自衛隊の飛行機だって・・・ということだった。そこで徳光アナにさえぎられたのだ。

 つまり、徳光アナは自衛隊に話が及んだからさえぎったのが明らかだが、宮崎美子としては、たまたま軍事費がもともとよく問題になることであるし、子供の貧困なども戦争が原因であるなどする等の事情から解かり易いので例に出したのであり、むしろ言いたかったのは、寄付を求めるのはいいけれど、庶民のささやかな楽しみと比較して、視聴者に向かって映画を観たりコーヒーを飲んだりする金があるならこの番組に寄付をしろ、みたいな言い方をすることで政治の怠慢を免罪してはならない、ということであった。このことが、見ていて明らかだった。

 だから、これはビートたけしが、「24時間テレビは貧乏人から金を巻き上げる」と批判したことに通じる。ビートたけしは、出演の依頼があったけれど断った事情を説明したさい、チャリティなのに出演料をもらっている芸能人を批判し、商売でやっていることなのに慈善事業を装って一般大衆に寄付を求めている実態を問題にしたのだった。

 そういうわけだから、お金を沢山もっている「セレブ」な人は、24時間テレビに寄付すればよいが、そうでない人は、無理することない。みんなで「24時間テレビ」に寄付するより、みんなで選挙の投票に行くほうが、よほど福祉が充実するはずだ。


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by ruhiginoue | 2013-08-28 22:00 | 社会 | Comments(0)