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by ruhiginoue

シリア情勢インチキ記事の見抜き方

 シリア情勢が緊迫しているが、マスコミではアメリカの軍事介入を応援するプロパガンダが盛んである。
 もともと、NHKからしてひどいのだから、週刊誌など最低である。『ニューズウイーク』は当然にしても、『週刊朝日』まで、ソックリな記事を掲載した。
 その瓜二つの内容とは、シリアの反乱は、悪い政府に対し普通の人たちが立ち上がり、外国から武器の援助もなく、軍から奪った兵器でなぜかこんなに長い間にわたり戦い続け、しかし劣勢なのでぜひアメリカが軍事介入して反乱を助けて欲しい、というものだ。
 まったくばかげている。説明するまでもなく、内容的に非現実的で荒唐無稽だが、それをもっともらしくするため、現地で取材したとか、長年シリアに滞在したとか、シリア人の女性と結婚したことがある、などと言っている。
 それなら、日本にもいっぱいいる。例えば英会話のアントン・ウイッキー氏とか、外交官のオスマーン・サンコン氏は、日本に長年滞在し、日本人女性と結婚している外人であるが、この人たちが自民党政権はとんでもないと評価すれば、それは他の見解より優位だろうか。
 また、デーブ・スペクター氏のように、ユダヤ人団体の後ろ盾となってマスメディアに露出しているといわれる人もいて、彼と言動から顔まで似ている人が、ヨーロッパのテレビにもよく出ているから、あちこちに派遣されていると考えられる。そんな人が、ジャーナリストの肩書きを名乗っていたりもする。
 つまり、現地へ行ったとか、そこと関係が深いというだけでは信用できないし、むしろそれゆえ信用できないという場合まであるのだ。
 これについて、「悪しき現場主義」という言葉があり、誰が言い出したか知らないがジャーナリズム界で言われていて、筑紫哲也氏が広めるのに貢献した言葉だ。自分は現場へ行ったから、よく知っている。行ってない人は知らないだろ黙れ、というように他を否定して自分の優位を見せかける手法。イラク戦争からよく言われた言葉だ。
 イラク戦争のさい、自衛隊派遣は大丈夫かという議論で、公明党の神崎代表(当時)が、現地へ行って確認したと言ったことが、特に有名だ。米兵に取り囲まれているが、そこは写さず、床屋で散髪をする様子をテレビで放映し、現場へ行って安全だと実際にわかったと言い米追従の自民党に迎合したのだ。
 原発事故でも、業界から金をもらって擁護しつづける人が、当地へ行って、発電所を訪れて、地元の人たちにも会って、「みんな冷静だった」「事故なんか起きてない。ただの故障をマスコミが騒ぎすぎ」とか言うやり方が過去にあって、その結果が今の事態だ。
 今のシリアについても同じだ。現地へ行って政府が悪いと判ったと言うが、他の情報や周囲の状況証拠と違和感がありすぎ。少し前にも、リビアで、外国が介入したから安全であるところへ随行し、政府が悪いことを直接見て知ったという報道が、当時から矛盾だらけで後に全部嘘と判明した。
 こうした「悪しき現場主義」を見抜く方法は簡素である。
 「自分が現場に行って直接に見聞きした範囲では、少なくともこういうことが言える」
 このように述べる人は、まあ信用して良い。しかし、
 「自分は現場に行って直接なにもかも見て知っている。行ってない者は何もわからない」
 と述べる人は、信用してはならない。
 こんなのは当たり前なのだが、これを知らない人がいると業界では思われているらしく、マスコミから見え見えの嘘が垂れ流されている。 

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by ruhiginoue | 2013-09-05 21:52 | 国際 | Comments(0)