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by ruhiginoue

NHK問題の本質と、それにまつわる疑問

 安倍総理のNHK経営委員同意人事案に、国連の人権保障主義や日本国憲法を否定する旨の見解を公言する人物らが含まれているので問題になった。
 しかし、問題の本質は、それ自体ではない。どんな思想信条などをもっていようと、当人の純粋な信念であるなららともかく、総理と懇意であったり媚びていたりしてのことであるから問題だ。「公共の福祉について公正な判断ができる者」が放送法に定める経営委員の要件であり、このためには政府と距離を置いて居なければならない。でなけれは、言論報道の自由を守ることができない。
 こんな常識すら無視する総理は最低だけど、これに疑問を持ちながらも賛成したのが「自民」「公明」だけでなく「維新」と「みんな」である。正体見たりと言われているが、前からわかっていたことだ。
 ところで、そんなところへ入った川田龍平議員について、そうなる前に雑誌上でその危険性を指摘して批判したのだが、同誌の常連寄稿者の中には、それでも川田を熱心に応援している人たちがいて、雑誌の関係者の中にも疑問を呈している人がいる。
 どうして疑問なのかというと、それでも川田支持という理由がはっきりしないからだ。反戦とか反原発とか橋下批判とかしていながら、自民右派だった代表者と一緒の写真のポスターを貼って当選した川田に、おめでとうと言っている。その一方で、川田母子の古巣のような共産党が勢力を伸ばしたことに、嫌悪感を露にしている。
 自分も共産党批判したことはあるが、是々非々の立場からであった。これを手厳しいといわれたり、右派が大喜びで引用したり、反響があったところ共産党から中傷された。といっても、それは党内でも問題を起こして除籍されて今では党員ではない人の仕業だから、あくまで出来損ない党員個人の問題だった。
 これを保守系の議員が利用しようとしたが、警察の担当者は、バカな一党員が「2ちゃんねる」などにくだらない悪口を書いただけだから、まずは民事事件として個人で対応し、警察も様子はみるが今は静観すると言っていた。
 これは具体性のあることだが、これとは違い川田関連の人たちは、左巻きの人たちの縄張り争いの感覚で、ちょうど川田の母が共産党と密接だったが決別して険悪になったことに便乗して応援しているだけなのではないか。政策などどうでもいいのではないか。 
 こういうことは他にもある。前に、とある人権擁護運動と称する集まりのなかで、民放テレビドラマの仕事をしていた反権力を標榜する人が、「NHKは政府べったりだから良くない。民営化するべきだ」と言うので、公務員それも警官だったけど人権問題には関心があるという人が、「しかし民放はスポンサーの大企業におもねるという難がある。またNHKは、その実態はともかく、公平の建前によって政治家を出演させるときもいちおう共産党の人だって出している。そういう放送局も必要ではないか」と指摘したところ、民放ドラマ演出反権力の人は「共産党なんて出すことないんだ」と言い出した。そして、何十年も前に労働運動で自分は新左翼の立場だったため共産党とは対立していたと言う。
 まったく、これでは問題の本質が見えていないとしか言いようが無い。この人は高齢なので、昔は党派主義というものが幅を利かせていたから、そればっかりで本質が見えなくなっていると考えられるが、そうした世代ではなく、それよりはるかに年下の川田龍平の世代の人たちが、まったく同じなのだ。時代が変わったから人も変わったのかと思っていたが、そうではなかったのだ。


 前にこんな実態について書いたが、



http://ruhiginoue.exblog.jp/17680480/



http://ruhiginoue.exblog.jp/10631968/



これだから、これほどひどい自民党が安泰なのだろう。




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by ruhiginoue | 2013-11-09 18:15 | 社会