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by ruhiginoue

ネルソン マンデラ 自民党政府の追悼に違和感のわけ

 ネルソン マンデラが亡くなった。日本でいう大往生だった。
 彼に追悼の言葉を述べた安倍総理が、そのさい彼の偉業を称えたそうで、これに違和感を覚えたという人がいる。亡くなった人を追悼するのは当然の礼儀だが、弾圧されながら差別と闘った人に、今まさに弾圧の法律を作ることを強行している権力者が、実感の伴わない美辞麗句を述べたのだから。
 そもそも日本は自民党政権下で、マンデラ氏が迫害されながら闘いつづけた南アフリカ共和国の人種差別政策を、支援してきた。日本は南アフリカにとって一番のお得意様で、貿易額が世界一だった。だから南アフリカ共和国では、日本人を「名誉白人」と規定していた。これは侮辱として怒るべきことのはずだが、喜んでいた恥ずべき日本人もいた。
 そして、その商売のおかげで南アフリカ共和国では、人種差別があろうと黒人たちは他のアフリカ諸国に比して生活水準が高くて恩恵を受けていると開き直ってきた。
 そのような、人種差別を擁護する発言をしてきた一人が、自民党の御用マスコミ人として活躍してきた「外交評論家」の加瀬英明だった。彼は安田財閥につながり、あの『イマジン』のジョン レノンで有名な小野洋子とは親戚となるそうだ。
 この加瀬英明は、その種の人たちの必修課題「朝日新聞が左よりだ」という内容の本まで出版していた暇人だが、その朝日新聞の記者だった本多勝一は80年代の後半に、人種差別政策「アパルトヘイト」が続いている南アフリカ共和国に取材を打診したところ、朝日新聞の常駐記者がすでにいるからと拒否されたという。そして常駐する記者ではない旨を説明したが、それでも駄目だったそうだ。
 そして後からわかったのだが、朝日新聞の本多記者は70年代にアメリカ南部を取材して『アメリカ合州国』という記事の連載(現在、朝日文庫)を書き、そこには人種差別の実態の告発もある、ということをわざわざ南アフリカ共和国の当局に告げ口のようにした日本人がいたそうだ。
 もともと、こんな調子だったのだから、今になって日本の政府それも自民党政権からマンデラ氏に追悼と賛辞の言葉を言われても、違和感を覚えて当然だ。 

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by ruhiginoue | 2013-12-07 15:49 | 国際