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by ruhiginoue

借金をする者は信用できないとのレッテル

 大学生の時、民法の授業中に教授が言った。『ブラックジャック』を医学部の図書館に置いてはいけないだろうが、『ナニワ金融道』を法学部の参考書として大学の図書館に置いてもよいだろうと。
 それもわかる。手塚治虫は、『ブラックジャック』の連載中に、医学生から、面白おかしくしようとしてデタラメを書いている、と非難されたことがあるそうだが、『ナニワ金融道』には、人により異論はあっても、基本的に変なことは書かれていないからだ。
 また、法律の教科書に書かれていることが、単なる具体例ではなくドラマに取り入れられているので面白さとともに理解できる。
 例えば担保物件法で「滌除」(てきじょ)というのが出てくるのだが、言葉自体は洗い流すという意味で、法的には不動産の抵当権消滅請求のことである。これにまつわる学説には、存在そのものに否定的なものまであるということを含め色々と無味乾燥な記述を教科書で読み、試験に出た場合に備えて、意味内容とともに何度も書いて漢字を憶えた。
 これが『ナニワ金融道』では、地上げ屋をやっつけてビルを取り上げたうえ、抵当権者の資金が潤沢でないところにつけ込み、この制度を利用し、言い値で抵当権を抹消し、主人公の金融会社は念願の自社ビルを得るという展開が、スリリングに描かれる。
 また、『ナニワ金融道』の面白いところは、お金にまつわる話を通じて、人間の本質に迫るドラマであることだ。その中で、借金をする者を信用してはいけないという言葉が出てくる。そして、借金をしようという者は、善良な者であっても切羽詰るとえげつないことをしてしまうし、もともと善良ではない者が良い人を装い、そのさい真に迫った演技をすることがある、などの現実が描かれる。
 この観点によって解釈すると、当時は不可解だった自分の体験を納得できることがある。例えば、バイトの求人に応募したさい、採用して欲しいため、苦学していて学費のためだと言うと断られてしまうことがよくあり、反対に親のすねかじり学生が小遣を欲しいという感じでいると簡単に採用してくれることがよくあった。これは、金に困っていると横領などをするのではないかと疑われたのかもしれないし、いまどき学費で子供に苦労させる親の家庭で育った者は、なんとなく敬遠したいと思われたかもしれない。
 どうであれ、困っている人に疑いをかけるのは嫌らしいことである。ところが、そういうことをしても不当ではない、そういう疑いや心配をしないといけないような人が、いることを目の当たりにしたら、仕方の無い現実なのだろうと思わざるを得なかった。
 言うまでもなく、本来は真面目な人も、切羽詰ればえげつないことをしてしまう、というのは悲しい現実だ。それとは違い、真面目で誠実そうにしていても、それは騙すためにそう見せかけている、という人もいる。ただし、そのような人は普通、相手によって態度を変えるものだ。だから嘘の真面目さがすぐバレてしまうものだ。
 それとも違い、一時的ではなく常に困っていて、その訳とは、いろいろな仕事に就いたが何一つ務まらなかったからで、だから誰に対しても、利用してやろうとして誠実そうにみせかけていた。そういうことであったと判明した人がいるのだ。そして、世話になった人たちに対して、これ以上は利用できないと思ったら途端に態度が豹変する。そして必ず恩を仇で返す。暴力をふるわれた人までいる。
 ここまで酷い人は珍しいだろう。だから、そのような人がいるという現実を体験から知っている人は、多くないだろう。でも、暗示的に認識している人は、もっと多いはずだ。だから多くの人たちが警戒するのだろう。
 その具体例それも最悪な者を、どう始末をつけようかと、仕事の関係者で話し合っている。その問題の男の母親は看看護師だそうで、息子の言動が異常なため心配してはいるということだが、成年後見人になるなどしてもらえないかと苦慮している。
 こういうことがあるので、青木雄二が指摘したとおりだと実感というか、まさに思い知ったのだった。


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Commented by 次郎くん at 2014-01-07 23:03 x
本当に大乗の悟りを開いた存在ならば、青木雄二さんを「神の御使い」として肯定します。たとえばこれは金融問題を扱ってる場面ではないのですが「ラーマクリシュナの福音・縮刷版」の冒頭に出てくる暴れ象のたとえとか。この警告者に相当する存在が青木雄二さんですね。

ラーマクリシュナ関係者とかシャンカラチャーリャー関係者とかの「世間の一般人」で機が熟していない存在に対する応対は、青木雄二さんと大同小異ですね。世間を底なしのドロ沼と見ますから。
ただ死者に鞭打つワケですが、青木雄二さんに対する批判としては、池田大作先生の放った工作員たちの忠告に従って、フランクフルト学派が推薦してる「アートマン瞑想法」をされるべきでした。
そうすれば青木雄二さんご自身の本性もアートマンであることが理解できたでしょうし、スローガンも「ブッダにあったらブッダを殺せ」という聖典の生きた見本になれたのに残念です。

フランクフルト学派の推薦図書を即断で提示できない現在の日本共産党は、創価学会よりも格下の存在に成り下がってしまいました。
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by ruhiginoue | 2014-01-06 22:55 | 司法 | Comments(1)