井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

老醜・鎌田慧の脱原発絶望選挙

 鎌田慧の出世作は『自動車絶望工場』だが、これは著者自身がトヨタの工場に期間工として雇われ働き、その実態を告発したルポルタージュの傑作である。
 これは翻訳され外国でも読まれている。トヨタは世界的に有名だからだ。そして、日本の工業は世界と競争して勝ち、おかげで日本が経済大国になったと自慢するものの、その背景には身分の不安定な従業員をこき使って利益をあげる人権無視があるという認識が世界的に広まった。

 ところが、この本はノンフィクション賞の候補となったものの落選し、そのさい選考委員の草柳大蔵という朝日新聞記者だった評論家が反対していたことがわかった。この人は、よくある「王国論」という企業を持ち上げる話をトヨタについて書いていた。つまり御用だった人が反対したということだ。

 これについて、『自動車絶望工場』が文庫版になったさい、そのあとがきで、当時現役の朝日新聞記者だった本多勝一が、賞の選考は不公正であったと批判していた。そして、フリーランスが生活費を稼ぎながら告発を書いてしまう鎌田の手法に賛辞を送っていた。マスコミに使われていると、生活費のために意に沿わない仕事をして、意に沿わないことを書かざるを得なくなるから、そうならない一つの手段であるというわけだ。

 しかし鎌田も有名になったうえ歳をとってしまったから、かつてのようなルポルタージュは不可能であり、現場に行くことがどんどん乏しくなって、若手が書いた記事に後から口出したりしていた。
 そして今、非正規雇用などが問題となっているのに、そんなことそっちのけの政治家たちを、かつては批判してきたはずだが、今では都知事選挙で応援し、とにかく脱原発だから良いのだと言う。
 そのうえ、自分が体験したはずの非正規雇用の問題に取り組むと言っている候補と、その応援をしている人たちを、候補の人柄が良いというだけで支持しているという下らない理由で非難している。
 他の細川応援団の有名人たちは、脱原発と言っても応援するのが元総理たちなので睨まれたりして不利益となる心配がない、という処世術が見え見えで、もともとそうした世渡りをしてきた人ばかりなのだが、それに抗してきた鎌田慧の今の醜態は、やはり歳を取ると無様ということである。

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Commented by L at 2014-02-03 21:21 x
 こんばんは。まったく同意です。
 鎌田さんは立派な方だと思って、講演、集会やデモを追いかけてきたので、この振る舞いは実に悲しいし、がっかりです。
 東京新聞でデミトロフを引き合いに出していましたが、あんたは右翼とつるんで、かつての同志ローザ・ルクセンブルクら殺したエーベルトじゃないの!と思います。
 澤地久枝さんといい、鎌田さんといい、食うに困るわけでもないし、歳だし、困ったときには助けてくれる人は沢山いるのに、どうしてこんな”振り込め詐欺”、”毛鉤”にひっかかるんですかね?
Commented by at 2014-02-03 21:23 x
つづき
 昔、なだいなださんだったと思いますが、”野党の人たちは、政治におけるここが分かれ目、切れ場というところを気づけないし、わかってもどちらに行くべきか、渡るべきか渡らざるべきか、を正しく判断できない。だから、万年野党なままなのだ”という辛辣なことを書いていたことを思い出します。
 マニアなことを言えば、鎌田さんらの”さようなら原発1000万人アクション”の裏方は、総評、社会党系の平和フォーラムが担いつつ共産党系も含めてやっています。最初の6万人デモの時には、宇都宮日弁連会長、海渡同事務総長は完全裏方で紹介さえなく(主役じゃないと断ったんでしょうけど)、ステージの裏に最後まで立って警察の嫌がらせ・弾圧に備えておりました。また、反貧困にせよ、護憲にせよ、反秘密保護法にせよ、轡を並べて戦ってきたわけです。
 鎌田さんや澤地さんらの社共、平和フォーラム、宇都宮サイドに残った人々への不義理は、相当酷いと思います。
Commented by at 2014-02-03 21:24 x
つづき
 かつて、やくざ映画が流行った時代があったそうですね。そこでは、現実社会では裏切りが横行していたわけですが、映画の中の健さんは、自滅覚悟で筋を通す、そこが非常に受けたと言います
(私の場合は、カリオストロの城で泣くのですけど(爆)。
 小泉に踊らされて、裏切り、転んだ鎌田・澤地さんらの老残、ゲンナリです。
  http://politas.jp/articles/57「脱原発」はほんとうに争点なのか――トリックアートとしての都知事選
Commented by というか at 2014-02-04 10:34 x
変節とか老醜とかいうけど連中に最初から節なんてなくてただその時時の時流に乗ってただけの話
自動車絶望工場にしたって今回同様「上から」労働現場に潜入しただけであって労働者の立ち位置では決してなかった。あの本を労働者自身が書くなら意味があるが鎌田の場合ただの駄本でしかない
だいたい底辺労働者をだしにして世に出るとかその時点で人間のくず以外の何物でも無いだろ。そんなのに期待してた自分の不明をまずは恥じたらどうか
Commented by とり at 2014-02-04 12:47 x
廃棄場所や除染作業員をできるだけ廉価で調達したいんじゃないですかね、鎌田氏は。
脱原発に除染作業員や廃棄場所は必需ですから。
乱暴に言えば「脱原発を安く上げたい」んじゃないかと。

そうであれば、(表向き)脱原発かつ経済特区容認の細川陣営に付くのは当然の成り行きではないでしょうか。
Commented by 大川隆法 at 2014-02-04 16:06 x
>というかさん
草柳大蔵の霊言ですねw みごとなイタコ芸です!
Commented by 次郎くん at 2014-02-07 02:44 x
もしも現在でも存命であれば、他にも、老醜を晒した可能性の高い人物として、1970年代末に「無法ポリスとわたりあえる本・三部作」で有名になった千代丸健二先生が上げられるでしょう。年齢的には後輩である、精神科医で「精神病者」グループの指導者かつ警察の監察医でもあった笠陽一郎先生とは、特に1970年代末から20世紀末まで親密な交流がありました。それで千代丸先生が亡くなる2年くらい前に現状をお話ししたところ「正義そのもの千代丸先生がそんな愚かなことをするはずがない、アンタ動かぬ証拠でもあるのか」と言われましたので、遺作となりました5枚組みで5万円もしたDVDを提出してようやく納得していただいたことがありました。
Commented by ruhiginoue at 2014-02-07 20:09
 千代丸という老人は「ハイこちら人権110番」とか言ってたような気がするけど、この人ですよね。
Commented by 次郎くん at 2014-02-07 21:36 x
主宰者様、その通りです。
晩年は老醜さらしの警察ヲタクで、優秀な警察官たちの独裁体制こそが日本の実情に合った真のプロレタリア独裁体制であり、「警察はいらない、不祥事ばかりする国営犯罪だから」と相談にいった弟子をテロリストとして密告して個人情報と巡回連絡先に指名して、その被害にあった東京二十三区内部在住の弟子が抗議すると、「警察はいらないというキミのココロは悪魔に捕り憑かれている。良い精神病院を紹介してあげるから、そこに行って正義の味方に嫉妬するキミの精神異常を治しなさい」とまで逆ギレして平気な存在に成り下がりました。「CSI科学捜査班のような組織さえあればいい、戦前の少年犯罪とかパオロマッツァリーノなんて物書きで現場を知らない奴らは頭でっかちの青白きインテリだから必要ない、嘘つきの害毒だ」とまで思い込みで間違った断言をしました。

また最後の遺作のDVDでは、笠陽一郎先生の良き先導者だったのが、今迄は友として歩んできた医学面での功績を一方的に否定しまくる内容の老醜ぶりでもありました。
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by ruhiginoue | 2014-02-03 12:35 | 社会 | Comments(9)