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by ruhiginoue

わけのわからない話とわかりにくい話

 世の中には変な話がよくあるもので、例えば、昔は原発に反対する市民に「共産党だーっ!!」と叫ぶ人たちがいたものだが、それと被っている人たちが今では脱原発で細川を支持しない市民に「共産党だーっ!!」と叫んでいたりする。
 また、「経済評論家」の佐高信は、かつてスーパーサミットの経営者が作った言葉「社畜」を広めたが、小泉構造改革以降の「労働力の流動化」と称する非正規雇用と「ワーキングプア」の増大によって「社畜でもいいから正社員になりたい」という人が大勢いるようになって、そうしたら小泉元総理が応援する人と同じ候補者を応援し、そういう政策では駄目だと主張する候補を侮辱する発言までしている。

 こうした政治経済だけでなく、みんなが騙されたという話が最近多い。耳が聞こえなくなっても努力して作曲し続けて現代のベートーヴェンと称されたという人の話を新聞で読んだことがあったけれど、その人は他人に作ってもらっていたうえ当人も耳が聴こえるらしいということで騒がれている。誰が作ろうと作品の価値は変わらないが、障害者でもこうすれば作れるという話を間に受けて頑張ってしまった人は、どうなるのだろうか。

 もともと身体の障害は、手足が不自由であることはわかり易いけれど、目や耳が不自由な場合はわかりにくい。当人が言うことを信じるしかないという話を医者が本に書いていて、だから保険金詐欺などにもよく出てくる話なのだが、失明したはずの人が自動車の運転をしていてバレてしまった、ということが実際にあったらしい。逆に言うと、そういうことでもないと判らないということで、視えるか、聴こえるか、ということは外からの診断が困難ということだ。

 これに比べると、手足の不自由はわかりやすい。自分のことで言うと、過去に腕に重症を負ったことは傷跡のため外見で一目瞭然なのだが、前にピアノを演奏しているのをユーチューブに掲載したのを見て、あんなに上手に弾けるのだから嘘だと言った人がいる。
 あれを上手だと思う人もあるのかと苦笑してしまったが、わかる人は一見して、不自由を補うための腕の動かし方をしていると指摘する。

 ところで、実際に耳が聴こえない女優が聾唖者の役でアカデミー賞を受けた『愛は静けさのなかに』という八十年代の名作映画があり、これは『人魚姫』を意識した描写もあるのだが、これを観て、その女性の気持ちを理解できなかった人が多いようだ。
 彼女は障害者施設に引きこもって他の入所者の世話をしてきたが、そこで男性に見初められ、結婚したら養うので働かなくてもいいと言われるのだが、それを拒否して男性のもとを去ってしまう。そして聾唖者でも出来る仕事を見つけて働き、お金を貯めて大学に行くと言い出す。他人を受け容れたことで社会に目が向き、そういう行動に出たというわけだが、理解できない人が多かったということだ。ただ、これは本当に理解しにくいことではある。


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Commented by ケーキイーター at 2014-03-29 10:47 x
 お師匠さんてピアノで『猫ふんじゃった』は弾けるんですか。でもお師匠さんは猫好きで優しいから弾けても弾かないかな。春の陽気に誘われて思わずこんな事聞いちゃったケーキイーターであった。
Commented by ruhiginoue at 2014-03-30 00:25
 実は、猫を踏んじゃったことがあります。
 足元をちょろちょろしていたので。悲鳴ですぐ気づいたから、けがはなかったけど。ひっかかれもしなかった。
 猫踏んじゃったという曲は、楽譜を見ると難しそうに見えて、実は簡単ですね。
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by ruhiginoue | 2014-02-08 21:51 | 社会 | Comments(2)