井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

花田紀凱に売り出してもらっていた鎌田慧

 「社会派ルポライター」鎌田慧の仕事仲間が、都知事選での鎌田の対応を擁護し、今まで社会派の仕事をしてきた人だから、と言っているけど、まったく違う。社会派のふりをして社会派ではなかったから、肝心なところでは権力に歯向かわなかったり体制に媚びたりしていたから、彼は有名になれた。そうしないと有名にはなれない。
 実際に、鎌田慧だの佐高信だの澤地久枝だのという「進歩的」「リベラル」な有名人たちより、よほど社会派の仕事をしている人たちは大勢いる。そのような、ほんとうに社会派の仕事をしている人たちほど、大手メディアから敬遠されている。頑張っても「ワーキングプア」で副業をしている人まで。これが現実である。

 具体的には、例えばこういうことだ。鎌田慧の作品に『弘前大学教授夫人殺人事件』がある。これは冤罪事件を扱いながら司法への批判が乏しい本であった。それを、渦中の人となった被疑者の人間を描いたということにした内容である。こうしておけば、社会派の体裁をとりながら権力には睨まれない。
 そして鎌田は、おかげさまで世に出せたと編集者に感謝の気持ちを文庫版のあとがきで述べているが、その編集者とはかつて「ミスター文春」と呼ばれた名物編集長で、現在月刊『WiLL』の花田紀凱(はなだかずよし)である。この人は、東電から広告をもらい原発事故の被害者を侮辱するような誌面を作っていることで知られているが、そういう編集者によって有名にしてもらい、それを平然と書いたというわけだ。
 また花田も、文春の中では比較的良識派と言われていた時期があり、それはこのような仕事をしたおかげであった。


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Commented by L at 2014-02-24 21:23 x
 こんばんは。
 例えば、奨学金のリンク先の三宅勝久さんは優れたジャーナリストですが、火中の栗は拾う、逆鱗は触る、虎の尾は踏む方なので、なかなかメジャーな活躍が出来ないようです。武富士を書いてSLAP裁判で苦闘する羽目になったり、自衛隊の陰惨極まりない実態や後ろ暗いことを暴いてきました。田母神をアパ論文の前から批判した人です。また、杉並で、オンブズマン的な活動をし、裁判まで起こしています(幸い勝訴した)。何度か、集会でお話を伺ったことがあります。
Commented by at 2014-02-24 21:24 x
 また、安田浩一さんも本は出ていますが、もっと評価され活躍していい方だと思います。佐野真一などのデータマンをなさることもあるようですが、ちょっと悔しい。何度か、集会でお話を伺ったことがあります。そうしたら、顔を覚えてくれて、目があったら”こんにちは!”と声を掛けて下さいました。一ツ橋でレイシズムの国際シンポがあり、彼もパネラーでした。いつも、”週刊宝石というちょっとエッチな雑誌で、皆さんが眉を顰めるような記事を書いていたしがないライターです”と自己紹介なさっていますが、堂々たるパネルでした。また、ハイソな仏現代社会学の教授とも古い付き合いだそうで、謙遜しすぎだよ!!と思いました。
 斉藤貴男さんも、書ける媒体が非常に少なくなったといっていました。
 彼らのような、”本物”がマトモに評価されないのは酷いです。
Commented by ruhiginoue at 2014-02-25 22:43
 真っ当な人は苦労しますね。
 安田浩一さんは、前に書きましたが、インタビュー起こしをさせていただいたさい、とても理路整然と話されるので感心しました。面白い話ばかりで、雑誌の掲載で選択に迷ったほどでした。
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by ruhiginoue | 2014-02-22 21:37 | 社会 | Comments(3)