井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

消費税と『一杯のかけそば』

 消費税を取られるようになった89年4月直後に、当時大人気だった大人の童話『一杯のかけそば』を、お笑いコンビ「とんねるず」が、テレビでパロディにして消費税を皮肉っていた。
 『一杯のかけそば』とは、母子家庭の貧しい親子が一杯のかけそばを分けあって食べる話で、これに素直な感動をする人たちがいた一方で、庶民は貧しくても負けずに助け合って生きるべきという説教じみた内容への反発もあった。
 これは早速お笑い番組のネタにされ、ビートたけしや志村けんが母親に扮したパロディをやっていて、彼らもよく女装してコントをしていたから慣れたものだったが、しかし木梨憲武の女装の凄まじさには敵わず、しかも消費税が上乗せされたため、かけそばの代金が払えないというオチで、貧乏人虐めの消費税という批判を取り入れた痛烈なものだった。

 この当時、自民党の中枢にいた渡辺美智雄は、野党やマスコミは消費税で大騒ぎしたが暴動が起きたわけではないと開き直っていた。この人は、日本人は破産を深刻に考えるが、アメリカの黒人は平気でいると発言したため、人種偏見としてアメリカで問題になった。正確には「ケロ、ケロ、アッケラカーのカーだ」つまりケロッとしている、アッケラカンとしている、ということで、これを訳して「平気でいる」ということだった。
 しかし、裁判で人種差別判決が問題になったことがきっかけで「ロス暴動」が起きたのだから、日本人のほうが鈍感というべきではないか。金の問題では、彼の息子が今ちょうど渦中にあるが、どうも親の因果が子に報いという印象である。顔が似ているというだけでなく、金銭感覚と人権問題への鈍感さが、瓜二つだからだ。

 それに、かけそば代金が払えない貧乏人もいるから弱いものいじめではあるが、そうでない市民も、税金をとられることより、その使い道の不純さに怒っている。最初は3%だからなんとかなるが、そのうち安易に税率が上げられるようになり、無駄づかいが放置され続けたうえ、次第に生活に響いてくる、ということで問題になっていたのだ。
 なのに、直ちに暴動が起きてはいないから問題じゃないと言うことだから、原発事故の後の「直ちに健康に影響はない」と同じである。

 そのうち何か影響が見えてくるだろう。「とんねるず」のパロディ『一杯のかけそば』では、その当時の地価高騰問題を取り入れ、後に子供たちがヤクザになってしまい、母親の復讐をするため、消費税を価格に転嫁した蕎麦屋に地上げ屋としてやってきて、店にブルドーザーを突入させるという壮絶な結末であった。これはそのうち、笑い事ではすまなくなるかもしれない。

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Commented by 白田川 一 at 2014-04-02 22:25 x
  消費税の不当な増税は、【開発独裁】がもたらす結果と言えるものがあり、官界と財界に力を握らせると碌なことが無い…としか言いようがない。自民には官界や財界の出身者が入り混じっているようなものだが、自民と官界・財界に対して【流血制裁】を食らわすより他は無いだろう。自分が首相なら、陸自を動員の上でそのようにして奴らを【地獄へ逆落とし】にするところである。


  どうせ、奴らは増税分を被災地に回したりしないだろうし…。
Commented by 次郎くん at 2014-04-03 00:58 x
白田川殿、そこで武人の心構えを説いた「バガヴァッド・ギーター」読書理解ですよ。「宇宙一いい加減な博士+阿修羅」で検索すると出る解説と、YOUTUBEで上げられていた「日本ヴェーダーンタ協会」でただで上げられていたインドのお坊さんの資格試験に合格された方々の講話集を比較思考するのが伝統派の方法論なのですが、

全国「精神病者」グループの皆様方は、お金がないなら図書館で、たま出版刊「科学で解くバガヴァッド・ギーター」と「神の詩ーサイババが語る「さとり」への道」を特に推薦されておられました。理由は、孫子の兵法に基づき、政敵である石原慎太郎東京都知事が(当時)弟子の礼をとった存在であると同時に、悩めるかつ精神世界の探索をしている部下たちに熱心に推薦していたからです。石原慎太郎ファミリーのスパルタ教育の実践書でもありますので、「怖いものみたが第一」で、あの方々の推薦図書にもなっておりました。
Commented by 白田川 一 at 2014-04-03 19:43 x
  どのみちにしても、西洋の真似事と言うのは碌なことがありませんな。消費税もまた、原発同様に【西洋にて発祥】だし。
西洋諸国こそが、日本の官界と財界を不良化させた【真の黒幕】というより、他はあるまい。そういう意味では、自民と言うのも最低最悪の【売国政党】と言うよりないだろう。何でこうも日本の左翼と言うのは、西洋化政策の無謬(むびゅう)性を過信したりするのか…。
Commented by 次郎くん at 2014-04-04 22:55 x
>白田川殿、 もっと正確に申さば、西洋の金融マフィアと経済ハゲタカを、日本や東洋のゼニゲバルト権力犯罪者どもが弟子入りして真似た、ですな。向うにも「和の政治」を理想ととする人々はおります。もしかしたら日本や東洋よりも人口比率だけ見れば高いかも知れませんぞ。参考文献・ロビンギル著で、工作舎刊「反・日本人論」と筑摩書房刊「こらっ、む!」が特に役に立ちました。
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by ruhiginoue | 2014-04-02 22:06 | 社会 | Comments(4)