井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

「リケジョ」の自覚無きお粗末さ

 「STAP細胞」の論文で今話題の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)だが、これは佐村河内守騒動と同様でスター作りが原因だという人たちがいる。
 もともと、多大な手間暇と費用をかけて学位を得ても、それから売れるかどうかという問題があり、これは芸術家と研究者は同じだ。
 だから奇妙なことをする人もいて、ツィターでは有名だが、アカウントに博士号をつけてネトウヨ発言をしている人がいる。その発言内容と専門分野は無関係だし、そもそもツィターのアカウントに名前とともに学位を付けるなんて、おなじように博士号をもっている人が呆れるいっぽうで、そういう活かし方しかできない気の毒な研究者崩れという同情も得ていた。

 ところで「リケジョ」という流行語があって、理系の女性ということだが、理系には女性が少ないから、そう言われるらしい。昔人気があったテレビドラマでは、工学部の単科大学に通う学生たちが「この大学は男ばかり」と嘆き、インターカレッジサークルを作ろうとして女子大にビラを配りに行くところから始まるけれど、実際に「工学部は男学部」といわれるように、特に工学部は男ばかりだ。
 これは、小さいころから工作が好きなのは男の子の傾向があるので、おそらく子供を生めないから何か作りたがるのではないかという説がある。
 また、医学部など徒弟制度が封建的なので、女性が排除される傾向があり、それで数が少ないということもあるようだ。

 あと、知り合いの理系の女性は、『太陽を盗んだ男』を観て、沢田研二がプルトニウムを精製している場面で「いちおう重そうには演技しているけど、これでは重そうさが足りない」と指摘したから、そんなところに注目するのかと思ったし、また別の人は、マイケル クライトンの『アンドロメダ病原体』を読んで「この程度の雑学で面白いと思うのか」とコケにしたように言ったのだった。

 しかし男女問わず理系の人は、学費とか拘束時間の多さから経済的その他の事情から諦めている人が非常に多いのに、自分がやってきたことが競争率のとても低い中でのことだという自覚に欠けている。もしも日本の教育制度がもっとまともで、誰でも費用など心配しないで専攻を選べるとなったら、今まで理系でやってきた人のほとんどは振るいにかけられて学位の取得すらできないだろう。

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Commented by ケーキイーター at 2014-04-09 23:38 x
 じっくりと若手の研究者を育てよう。そういう考え方は起きないのかな。
Commented by L at 2014-04-10 14:19 x
> じっくりと若手の研究者を育てよう。そういう考え方は起きないのかな。

 国立の大学や研究所を独法化して、予算は毎年削る、国は責任は持たないが口はもっと挟む、天下りはする、”理事会”を捏造して現場の決定権を奪う、金は企業から獲って来い、研究費は競争的資金で死ぬほど書類を書かされ、研究どころじゃない、若手研究者は1000万単位の奨学金こと借金を抱えている、ポストは期限付きの非正規ばかり等と、制度的に無理にしています。今、この瞬間、研究室が、教授がもてばまだましという状況のようです。例えば、ブラック企業大賞’13で東北大学が2人殺して受賞しています。http://blackcorpaward.blogspot.jp/p/blog-page_12.html
 また、国立大の独法化は、櫻井よしこが佐高信らと組んで反対キャンペーンを打ったほど酷い話です。
Commented by 次郎くん at 2014-04-10 14:44 x
ということは、1991年当時のこの次郎の考えが間違いで、「自称極左女テロリスト」の門野晴子先生の見解が正論だったことになりますな。「天才をつくる教育は必要ないのよ、ますは欧米先進国の良いところを見習って、保育園から大学院までの教育費は無料にして、裾野を広げるべきなのよ。裾野が広くないと山の天辺は高くなれないのよ。だから天才育成教育のハナシはそれからなのよ」のお言葉に、1991年当時はカチーンとなったものでしたが、結果論で見ると門野先生のいわれた通りになっています。門野先生に全面的に賛成できるワケではないのですが、ようやく門野先生が搦手から攻める名人だと理解できました。

最近はドクター中松のセクトぶりが特にヒドイもので、対照的に早稲田の大槻教授の心の広さとが目立っておりまして、たかが「日本」共産党ごときのシンパにしておくには勿体ない存在になりました。
Commented by 78kappa at 2014-04-10 17:54 x
応用化学出身の小保方さんが基礎医学の分野でよい仕事ができたことを知って,こうしたことに挑戦する若手科学者の環境も少しは改善されたのかと思いました。
昔(40年ほど前),かく言う私も境界領域に踏み込んでしまい、修士ぐらいまでは個人の努力でどうにかなったけど,博士は途中で断念しました。
異なる領域に踏み込めば,これまで知らなかった新しいしきたり,作法,方法論,実験器具や濃度表記,英語での表現等まで,そちらに合わせていかなければならず,
他人の2倍以上の努力をしなくてはとうてい成功はできません。私には人並み程度の努力しかできませんでした。
小保方さんが「自己流」でやって来たと言う発言で,あちこちから叩かれているのを見ると胸が痛くなります。彼女のようなキャリアをたどる人が「自己流」以外のどのようなやり方があるのでしょう。結局彼女は人(普通の博士課程の人)の1.8倍ぐらいの努力しかできなかったのでしょう。
日本には独創的な科学者を育てる土壌は結局できなかったみたいです。専門外へ挑戦はリスクが大きすぎます。男女問わず,このようなことで若い人の傷つくのを見なくて済むようにしたいものです。
Commented by ruhiginoue at 2014-04-10 22:39
 みんさんのコメントを読んで思うことは、構造に問題があるけれど、それが変わらないのは、変えられる人たちが多くは入って行けないからで、そうなっている一番の原因は金がかかりすぎるから、ではないかと。やる気のある人なら誰でも、というようになれば結構簡単に改善すると思います。
Commented by 白田川 一 at 2014-04-12 12:20 x
  自分としては、高校と大学の無償化には反対です。
そこまでして学籍を長くつかせるようなことが横行したら、秀才だけど社会人意識が欠落した世間知らずが繁殖するだけでしかない。つまり、【高学歴左翼】が今以上に繁殖する恐れがある。

  よって、門野女史の考えには同意できない。
Commented by 次郎くん at 2014-04-12 20:06 x
白田川殿、そこで現在の段階でも【高学歴左翼】をのさばらせないために、宝島社刊「教師が個人責任を問われる時」を熟読して、実践で充分ですよ。

むしろ問題なのは日本人には「お上意識」が強すぎての上昇志向が無さすぎることです、合法的に東大や難関校を卒業してエリート官僚やエリート企業の一員になるよりも、「みんないっしょ」に底辺学校に入学卒業して、ブラック企業やド底辺企業に就職して、お互いが愚痴ってなげくことをすることが生甲斐になる、知性以前のバカの癖に、知性を超越した素晴らしい存在と自己美化する連中でいっぱいです。次郎の知人ではそういう愚昧な人間が98%も存在しますから、残りの2%に個人責任をとらせる方法を学べばそれで良しかと。
Commented by 次郎くん at 2014-04-13 08:50 x
白田川殿、知人に「犯罪被害者の会」の一員と「死刑廃止の会」の一員がいるのですが、あの連中を結果論の観点から見ると、全くのロボットでした。究極の高学歴左翼である後藤田正晴法学博士の個人責任を取らせない方向でのみ動いておりました。この日本国の法律でさえ、種々の個人責任を取らせる法律が整備されておりますのに(GHQが、旧日本政府に対して自由民権運動家の出した請願書を元に整備したものが多いです)全く行動がありませんでしたから、この連中もまた特高警察の後継者どもが、お人よしバカぶりっこ詐欺でのして市民運動を装っているのです。
Commented by 白田川 一 at 2014-04-13 14:31 x
>次郎くん殿

  後藤田正晴氏を左翼とみなす理由及び根拠は、どこにあるのですか?
Commented by 次郎くん at 2014-04-13 20:40 x
>白田川殿、
ルソーの教えを信奉しての死刑論者だからです。本能の壊れた脳筋バカを操る名人でもあったからです、本能を取り戻す技術については専門外の存在だからです。
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by ruhiginoue | 2014-04-09 22:57 | 学術 | Comments(10)