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by ruhiginoue

自民党よりタチが悪い護憲派

 憲法9条をノーベル平和賞に推薦したら受理されたとのことだが、候補になれるのは人なので、平和憲法を守った日本国民のことらしい。では平和憲法を否定する日本人は「反日」と認定しておこうか。

 それはともかく、前に宮崎駿が、平和憲法は一定の貢献を日本と世界にしたと評価しながら、そこに嘘臭さがあるのは政治や経済などよりむしろ身近な問題だと指摘していた。そのわかりやすい例として、平和憲法を守れと言いながら、家では妻子に対して暴力亭主がいる、という話をしていた。
 そう言われてみれば、学校の教師にも、自衛隊は憲法違反と説きながら、そう言う自分は法で禁止されている体罰を平気でやっていたりする者がいる。

 今、あちこちの大学が学生運動を取り締まっていて、学問の府としての自殺行為に近い状態になっている所もある。これは大問題であるが、ただ、こうなってしまった原因の一つとして、かつて学生運動に熱心だった世代の老人たちの下品で非常識なふるまいのために、学生運動の印象が悪くなっていることがある。
 ひどい例になると、学生運動が盛んな当時に大学生だった老人たちは、学生寮を襲って生意気な下級生を角材や鉄パイプなどの棒で執拗に殴打して入院させてやったとか、教室に乱入して教授を脅して授業を妨害してやったとか、そういう自慢話を得意になって語っている。
 こんなとんでもない話を聞かされてきた後の世代は、学生運動なんて駄目だと言い出して当然だろう。そして、ここまで酷くはなくても、ちょうど同世代の人たちの中に、人権とか平和とか言いながら、妻子とか児童生徒らに対して権力者として振る舞い、暴力の恐怖による支配を、指導とか躾けなどと嘯いてきた者がいたのだった。

 このような「護憲派」「人権派」「平和主義者」たちは、自民党の改憲派よりタチが悪い。自民党の連中は、ただ自分の頭で理解できないことを否定しているだけの情けない人たちであるが、それとは違い、自分が最も理解していると錯覚したうえで、最もわかっていない行動をしているのだから、始末が悪い。
 そんな連中は、待っていればもうじきみんな死ぬから大丈夫だという人たちもいるけれど、今の時点で若い人たちが気の毒である。

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by ruhiginoue | 2014-05-04 21:54 | 司法