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by ruhiginoue

医療&2ちゃんねる民事と刑事の違い

 不適切な手術のために心臓が悪くなってしまった知人が、傷害罪になるのではないかと警察に相談し、捜査して欲しいと依頼したところ、「でも、あなたは生きているでしょう」と警官に言われてしまったと怒っていた。
 その人は、死んではいないけれど被害は深刻なのだと言っていたが、そういう問題ではなく、おそらく警察としては、変死とか殺人などの事件の捜査で、よく司法解剖して調べるから、患者が手術の後で不審な死に方をしたなら、解剖で中身を調べることができるけれど、そうではないから捜査に乗り出せない、という意味で言ったのだろう。
 そうなると、自分で調べないといけない。刑事と違って強制捜査はできず公費も使えない。専門家に依頼するのも、裁判所に申し立てるのも、すべて自費になるから大変だ。どうして警察がやってくれないとのかと不満を言う人は多いが、しかし日常生活に警察が介入することは、予算などから現実的ではないし、権力の乱用につながる危険もあるから、これは仕方が無いことだ。

 同じように、インターネット上で嘘を書かれるなどした被害についても、刑事なら簡単だが、多くの場合は民事で手間暇をかけなければならない。
 これについて、近所の警察署に親切な人がいて教えてもらったが、インターネットで殺害とか爆破の予告や違法薬物の取引があれば、専門家を雇って送信元を割り出すが、それは大変な手間だから百万単位の報酬を支払うことになり、それだけの予算を使うのだから、それなりの物騒さでないといけない。
 だから、個人が悪口を書かれた場合、それが悪質であるから法的な問題になるとしても、民事でやってもらうことになるという。個人の権利は当人が自分で守れという原則であり、また、それなりに物騒な犯罪と違い、単なる個人への中傷や誹謗の類は単純に送信しているので、その発信を個人で調べることが可能であることがほとんどだから、という事情もあるそうだ。しかも手間がかかるだけで費用は決して多額ではない。 

 これについて具体的にはどうするかというと、周知のとおり、どう接続したかが判る掲示板なら、その接続業者に「プロバイダー責任制限法」に則って請求し、IPアドレスによって誰が送信したか教えさせることが可能だ。ただし、あの「2ちゃんねる掲示板」など、接続が表示されない場合は、運営者に開示するよう仮処分申請などの手続きを先ずとらなければならないから、二重の手間である。
 しかし費用は安い。ただし手間がかかる。金の余っている人なら、人を雇ってやらせたり、弁護士に任せたりしてもいい。顧問弁護士がいて顧問料を払っているなら、やらせたほうが得になる。そうでなければ対費用効果が悪く、安上がりに自分で手続きする。
 それでもやるのは、怒りと好奇心の両方から調べてやろうという気持ちからだろう。手間をかけても楽しめるのだから結構なとことだ。そう思ってコツコツと手間をかけてやるなら、面倒臭い気持ちが和らいでくる。これは何についても言えることだろう。

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by ruhiginoue | 2014-06-21 13:25 | 司法 | Comments(0)