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by ruhiginoue

自民党の発想は20年以上前に大失敗したルーマニアの政策

 愛知新城市の長田共永市議(49)が、少子化対策として穴開きコンドームを配布したらという発言をして問題になり、この不埒な発言は議事録から削除され、同議員は不適切発言を陳謝したが責任は不問。ところがこの発言を追及した議員のほうが、ネットで勝手に意見を述べた責任を追及されるという本末転倒の事態となっている。
 これは同市議会だけのことではなく、また政治だけのことでもなく、いろいろな分野に及んでいる。例えば、弁護士の不祥事を弁護士会に懲戒請求すると、だいたい弁護士会は、隠しておけばいいのに暴くほうが悪いと逆ギレ非難をする。

 こうなるのも、問題の深刻さを認識していないからだ。だから隠蔽して済むと考えてしまう。また、穴開きコンドーム配布発言は、下品で不謹慎な冗談としか思っていないのだろう。
 これは飲み屋で酔っぱらいが言ったのではなく、政治家が政策を語る場で言ったことだから冗談では済まない。これと同じようなことをした国が大変なことになった実例がある。

 かつてルーマニアでは、この不謹慎発言と同質の発想をして、実際に避妊用具の販売を禁止するなどした。その効果があって人口は増えたけれど、国全体が貧乏の子沢山となってしまった。
 そして生活苦から捨て子が増大し、孤児院は満員。予防接種の機材が足りず、必ず使い捨てにしなければならない注射針を、やむを得ず使い回した。そもそも絶対に使い捨てというのは、注射針は消毒しても限界があるからだ。このため伝染病に感染する子供が大勢いた。だからルーマニアでは子供のエイズが多く、外国から不可解がられたが、原因は強引な人口増加政策だった。
 その張本人であるチャウセスク大統領は支持を失い、そこへ乗じクーデターが起きて殺害されたのであった。
 
 こうしたルーマニアの失政というよりトンデモ政策と言うべきものと同じ発想が、他にも色々と自民党から出ている。ルーマニアで20年以上も前に失敗して反省されていることを、日本では自民党の議員たちが次々と口にしている。はっきり言って異常である。

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by ruhiginoue | 2014-07-25 21:22 | 政治