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by ruhiginoue

朝日新聞は性奴隷の記事を取り消すべきではなかった

 朝日新聞の従軍慰安婦報道について、読者から寄せられた厳しい批判が声欄にいくつも掲載された。
 それらは、問題の「吉田証言」を掲載したこと、および、その取り消しが遅いというものだが、当方の意見は違う。
 もちろん、あれは掲載しないほうが良かったとは思う。しかし、記事を取り消すべきでは無かった。
 あれは他の新聞各紙も掲載していたことであり、その当時はまだわからないことだった。後からその信憑性に疑問が呈され、朝日新聞もあれを確証とは言えないとの趣旨を記事中で述べた。
 それからは、同証言を紙面で取り上げることは無かった。それでお終いのはずだ。
さらに虚偽であることを強調するとしても、「他紙と同様に取り上げて掲載したが、その後の記事では否定的になり、それ以来は記事に同証言をいっさい使わなくなった」という経緯を説明したうえで、さらに否定論を紹介するなどして補強すればよかった。
 このうえで、同証言の有無は従軍慰安婦問題にほとんど影響しないという、動かしがたい事実を示すべきだった。
 なのに、ずいぶんと後になってから、虚偽なので取り消すと言い出した。
 おかげで、朝日新聞が虚偽の報道をやっと訂正したと、歪めて伝えられてしまった。そして朝日新聞だけが虚偽を報じたかのように非難されたのだった。
 ここでは、朝日新聞が同証言を取り上げなくなった後になっても、これをまだ事実として扱っていた新聞までが、その非難に加わるという図々しさである。
 こうした悪意は論外だが、その後の影響を考慮しない記事取り消しは、適切な検証と訂正にならず、むしろ読者に誤解させるものである。
 この誤解を解消するために、朝日新聞を中傷している側のイカサマのカラクリが暴かれるよう、朝日新聞はより詳細な紙面とするべきだろう。



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by ruhiginoue | 2014-10-08 18:57 | 社会