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by ruhiginoue

右翼の暴力に毅然としていた鹿砦社が右翼の暴力を賞賛する人を無批判に紹介したのか疑問

 「紙の爆弾」が、右翼の野村秋介氏の暴力を賞賛する者を無批判に紹介したことについて、その意図とは別に、発行元が鹿砦社だから問題であることを前回に指摘した。この点をさらに具体的に述べる。

 右翼団体代表者の野村秋介氏は、政治家宅放火で刑務所に長年服役したが、権力に立ち向かうためだけでなく、在野の言論に対して気に入らないさいも、暴力をふるうことを肯定していた。「言論に対しては言論で応じるべき」という原則について「肉体言語」を行使すると嘯いた。

 そして、あの東郷健氏により、昭和天皇がマッカーサーにオカマをほられている風刺絵が月刊誌に掲載されたら、右翼が怒って雑誌の編集部と東郷氏が襲撃された。その風刺絵は、敗戦により日本がアメリカに従属したことを皮肉っていたものだったが、右翼の一部は天皇を侮辱したとうけとめ、天皇は名誉毀損されても訴えられないので暴力に出たと言う。
 しかし、日本の法律では、天皇は日本の象徴なので名誉毀損されたら総理大臣が日本国民を代表して訴えることになっている。これをその右翼は知らなかった。また、自分が勝手に天皇の代わりになるというのは図々しく、しかも暴力とは、むしろ天皇に失礼だろう。
 それで、東郷氏に負傷させた右翼の師匠に当たる鈴木邦男氏は、遺憾の意を表明した。
 ところが、野村氏は暴力を正当化したうえ、掲載誌に捻じ込んで自分を載せさせた。

 このため、その雑誌「新雑誌X」後の「新雑誌21」は、反権力の新左翼を標榜していた「現代の眼」の編集者による雑誌なのに、誤った対応をしたと「噂の真相」誌から厳しく批判された。「有無を言わさず暴力に訴える右翼のやり方を容認してはならない」と。ここから両誌の対立となったが、「噂の真相」の指摘はもっともなことだった。

 こうした野村氏を恐れる者が多かった中で、「噂の真相」とともに鹿砦社は毅然として厳しく批判した。

 あの事件は、「週刊朝日」で山藤章二氏が野村氏の団体「風の会」を仄めかし「虱の党」とこき下ろしたことに怒った野村氏が、朝日新聞社に拳銃を持ち込んで発砲したのだった。自傷行為とはいえ、在野の報道機関に対しての暴力には変わりなく、それも拳銃を使用したのだ。

 その前から既に言われていもいた。仕事を干されて酒浸りになった芸人を神輿に載せればどんな目で見られるか、野村氏は想像できなかったのだろうか、と。

 そして鹿砦社では後藤民夫氏がビートたけし批判をする中で「酔っ払いに身を堕とした横山やすしを担ぎビートたけしに応援させたのでは、選挙に出ても当選などおぼつかない。これでは週刊誌に揶揄されるのも当然だ。週刊誌のやり方が褒められたものではないとしても、そもそも自分の不徳の致すところなのに週刊誌に八つ当たりし暴力をふるうのではビートたけしのフライデー襲撃事件と同じ。虱(シラミ)と言われても、ウジ虫とかゴキブリと言われて仕方ない」という趣旨の指摘をしたのだった。

 だから、今月の「紙の爆弾」には疑問なのだ。メディアへの暴力を正当化する人の話を無批判に掲載したのでは、自らを否定することにつながるのだから。NHK経営委員としての資質を疑われた長谷川三千子氏のように。



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Commented at 2014-10-10 06:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2014-10-10 17:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by at 2014-10-23 22:01 x
神の爆弾=関西版噂の真相ですか?
Commented by ruhiginoue at 2014-10-24 00:29
 「神」ではなく『紙」です。最初は噂の真相を意識していました。
Commented by ななし at 2014-10-30 05:27 x
それはそうと、このスレッドで言うところの東郷健事件というのは、西暦何年の出来事なんですかね?
その辺の補足をお願いしたいところですがね。
Commented by ruhiginoue at 2014-11-01 02:58
88年だったと思いますが、その前後かもしれません。遠藤誠弁護士が著書で述べています。大屋文庫に行くとその当時の雑誌が保存されているはずです。
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by ruhiginoue | 2014-10-10 00:01 | 社会 | Comments(6)