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by ruhiginoue

朝日新聞の木村伊量社長は退任ではなく背任である

 朝日新聞の木村伊量(ただかず)社長が、今月中旬に退任を発表する意向を社員向けのサイトで表明していたそうだ。
 しかし、同社長は退任ではなく背任の罪に問われるべきだ。
 
 なぜなら、木村社長は「誤報」問題で責任を取るそうだが、これはあくまで括弧付きの誤報であるからだ。
 
 まず性奴隷に関しての報道だが、これはその中で吉田という人の証言を記事にしたものだ。
 この「吉田証言」は、後に信憑性に疑問が出たため、これについて朝日新聞は続報の中で触れ、真偽が不明で確認が不可能とし、その後は記事に取り上げなかった。
 ところが翌年以降も他のメディアは取り上げており、特に産経新聞は熱心に真実として扱っていた。

 これを何十年も経過してから朝日新聞は虚偽と結論づけ、記事を取消すと言い出した。
 もちろん、証言が虚偽ではないかと意見するのは自由である。しかし記事は朝日新聞独自のものではなく吉田という人の証言に基づいている。その人の言い分を聴かずに勝手に虚偽とすべきではない。
 実際に、吉田証言は辻褄が合わないことがあり信憑性に疑問が生じてはいるが、故意の嘘なのか、悪意の無い誤解であるか、事実だが何らかの原因により疑問が生じたのか、まったく不明であり、確実に虚偽であると断定はできないと指摘されている。

 そのうえ、後に被害者が重い口を開いて国際問題となったのだが、それ以前の当時は模索しながらの取材であり、このうち一部に疑問が生じても、それを続報とすればよいのであって、証人に無断で直接証拠のない推理により嘘としてしまうのは不適切だ。
 この対応のため、朝日新聞は嘘を報道して批判を受けてから長年経過してやっと訂正したと非難された。図々しく産経新聞まで大見出しで非難している。
 また、絶対確実に虚偽というのならともかく、後から証言内容に疑いが出たからと虚偽と断定されたうえ勝手に証人は嘘つきにされるのなら、誰も取材に応じなくなってしまう。
 
 また、原発事故の吉田調書にしても、先走って勇み足とは言われたが、職員たちが逃げた場所が違うなど細かい正確さに欠けるだけで誤報というものではなく、しかも隠蔽されていたものを追及してのことだ。
 なのに、これを誤報として処罰されてしまうのでは、記者は積極的な取材で真相に迫ることができなくなってしまう。それに、朝日新聞の追及があったから、隠されて来た調書が公開される結果となったのだ。だから、著名なジャーナリストと各マスコミOBたちが、木村社長の対応を批判して朝日新聞に申し入れしたのだった。

 なのに、木村社長は原発事故報道について勝手に謝罪したうえ関係者を処罰すると言っており、一部の報道によれば、性奴隷関連記事取り消しは同社長が無理強いした結果であり、もともと木村社長はよく批判されるような、取材対象の政治家となれ合う政治記者だったから、政治家に媚びてこのたびの一連の不始末を起こしたとまで言われている。

 その動機はともかく、木村社長が報道の使命を忘れて政治家に屈服したうえ、朝日新聞の信頼を損ない、新聞社の経営に悪影響を及ぼしたことは間違いない。
 だから木村社長は退任では済まず背任の罪に問われるべきである。

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Commented by mog-pak at 2014-11-07 12:23
結婚したての一時期を除いて、約40年間朝日新聞を購読してきた。同和問題で「解放同盟」寄りの姿勢が気に入らなくても、購読していた。

ただ橋下が登場してからの彼や維新に対する報道姿勢には納得できなかった、まるで橋下の代弁者、もしくは広報の役割を果たしてるのでは・・・と感じた。更に「週刊朝日」一件では橋本に屈服した姿勢も気に入らなかった。それで「朝日」の購読を止めた。

この度の「吉田証言」で集中攻撃を受けて、「朝日」を応援してやりたいが、朝日がどのような対応するのかで購読するか否かを見極めようと思っていた。それがこの始末・・・。再購読の時期はまだまだ先になった。

Commented at 2014-11-07 12:29
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ruhiginoue at 2014-11-07 23:03
 応援というよりモニターという感じになって来ましたね。
by ruhiginoue | 2014-11-06 14:20 | 社会 | Comments(3)