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by ruhiginoue

朝日新聞の記者にもらった名刺

 昨日、東京新聞記者が朝日新聞記者のエリート意識を貶していたという話題で、朝日新聞記者の名刺には英語で日本の高級紙と印刷されてまでいるそうだ、ということだったから、前に朝日新聞の記者らにもらった名刺を確認した。
 
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 このように、THE FOREMOST NEWSPAPER IN JAPAN と表記されていて、「日本の主要な新聞」である。

 娯楽の要素が強く芸能やゴシップの記事が多い「大衆紙」に対して、政治や経済など硬い話題が多いのでインテリやエリートが読むquality paperを「高級紙」と訳している。
 
 日本の場合、大衆紙の役割は夕刊紙やスポーツ紙が果たしていて、これに対して一般紙ということになるから、事情が違うので大衆紙に対しての高級紙とは言えない。
 そこで朝日新聞は自らを「日本の主要な新聞」と名乗っているのだろう。

 この名刺をくれた人は朝日新聞のベテラン記者で、前の住所の近所だったから何度か会ったことがある。東大出で外国語が得意。言質は「リベラル」であるが、その点で朝日新聞がちっともリベラルではないという不満を話すと、こう言った。
 「じゃあ読売新聞を読みますか」
 たしかに、朝日新聞には大いに不満で頭に来るほどだけれども、読売新聞など他の新聞がまるで話にならないという現実がある。

 これが、フランスでルモンドが気に入らないからリベラシオンを読むとか、ドイツでフランクフルターアルゲマイネに不満だから南ドイツ新聞にするとかいうこともあるが、日本ではそういうことにならない。
 また、アメリカでは唯一の全国紙であり最大発行部数のUSAトゥデイが大衆紙っぽいので、ニューヨークタイムズとロサンゼルスタイムズとワシントンポストという地方紙の御三家が高級紙だが、日本で地方紙というとどうか。

 これについて愛知県に住んでいた親戚によると、中日新聞なんて、ちょうど読売新聞の読者がジャイアンツ目当てというように、ほとんどドラゴンズの話ばかりで、報道と論調の質など無関心だそうだ。
 そして中日新聞社に買収された東京新聞も、その影響がある。一時はドラゴンズの記事が一面になったりと露骨だった。
 それなら、日本でもっとも古くから高級紙の路線を取っていた毎日新聞はどうかというと、昨日の話のとおり情けない限りで、たまに大スクープがあるのが唯一の取り柄だ。

 だから、先日も安倍総理がやらかしたように、他の新聞も同じ記事を書いているのに「朝日が」となるのだろう。これでは、いくら東京新聞の記者がケチをつけても、実際に総理大臣までがこの調子なのだから、朝日新聞社が名刺に「日本の主要な新聞」と刷っても相当ということになる。


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Commented by L at 2014-11-15 22:29 x
 こんばんは。
 東京の記者の方の自社評では、(1)名古屋では中日は”与党”で何をやってもいいというわけには行かないが、東京では野党なので自由度はある。(2)逆張りなところがある。本来は保守的なんだが、世の中が極右化したのでまともに見える。ただし、保守といっても、花柳界に強い都新聞の保守で無粋なのはお断り(3)反原発はそうした保守性から来た社論(4)とはいえ、読売的な(、あるいは朝日的な)統一した社論はない。新自由主義者の編集委員もいるし。(反貧困ジャーナリスト賞を取る編集委員もいる)。だから、割と好きにできる。(5)元産経が多いのは事実。野球ができるくらいはいる。別に右翼ではない。いい人多いよ。(6)朝日に比べると社員が圧倒的に少ないので取材力は敵わない。結局、みんな朝日が好きなので、吉田調書とかリークが来ない(7)特報部は好きにやらせてもらっているが、社内の目がきついこともある。ここは昔から反原発。
 
などと仰っていました。東京は、今年のJCJ大賞、”1面の見出しが素晴らしいで賞”を取っていますから、頑張っている方でしょう。まあ、池上のコラムとかありますし、不満はありますが。
Commented by L at 2014-11-15 22:30 x
色々と教えてくださった方はアラビア語をよくする方で、彼がイスラム圏をはじめとする外報のデスクをなさっていれば井上様も抗議しなくて済んだでしょう。
(1)イスラム国ではなく、ダイシュと呼ぶべき
(2)イラクで快進撃をしたのは、プロの旧イラク軍将兵が”イスラム国”のお面をかぶって戦ったから。シーア派系新イラク軍はスンニーは地域を守る士気は低かった。このあたりの武装勢力は1番勝っているグループに勝ち馬乗りするので、ダイシュが膨れ上がった。
(3)爆撃でダイシュを滅ぼすことはできないが、アメリカをはじめ地上軍を入れたくない
(4)イラクーシリアを舞台に7人麻雀をやっているようなもの。
(5)アメリカはシリアの反アサド運動に肩入れした挙句、やばい連中を膨らましてしまった。アサドは警告していたのだが。アサドとダイシュの両方を滅ぼしたいが相矛盾していて片方さえも難しい。
(6)ダイシュはそれなりだが正規軍と地上戦をやれば敵わない。アサドは滅ぼそうと思えばいつでもできるが、ダイシュが自由シリア軍やヌスラ戦線と内ゲバをするのは好都合なので泳せていた。アサドのアメリカへのメッセージは”俺の警告を嘲笑ってダイシュで苦しんでいるんだろ?俺を認めるならいつでも一掃してやんよ?
(7)イランも同様で、”俺を認めてアメリカは国交正常化し、足を引っ張らないと約束するなら、ダイシュを瞬殺してやるぜ”

などと解説してくださいました。彼が書いた解説記事もありましたが、この理解を基礎として日々のニュースに反映させるということはないですね。
Commented by ruhiginoue at 2014-11-17 00:58
 なるほど。あと、名古屋でも、主婦などは野球どころかか折り込みチラシしか見てないそうです。
 
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by ruhiginoue | 2014-11-15 15:49 | 社会 | Comments(3)