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by ruhiginoue

芸能人と政治家の区別が無い日本

 インドネシアの国家元首に嫁いだことで知られ、現在ではタレントとして人気がある日本の女性が、イスラム国の人質は自決すれば良いと自サイトに書き、これに「いいね」のクリックが万単位であったから驚きであると、外国で報道された。
 
 とんだ日本の恥だが、しかしそのデヴィ夫人が本当にそう思ってるなら、そんな意見も言う自由はある。
 だけど、かつてインドネシアでクーデターが勃発して命からがらだった時、彼女は日本の大使館に助けを求めたり、日本政府が助けてくれなかったと不満たらたらだったり、かなり怒っていたはずだ。
 自分は助けて欲しいけども他人には死ねばいいと言う彼女の感覚がどうも理解できない。

 ただ、自分のことを棚に上げたり、いざとなれば普段と違う、という人はよくいるものだ。
 例えばビートたけしは、命の大切さなんて奇麗事でしゃらくさいとか、おいらは達観しているから死ぬのは全然怖くないとか、いつも言っていたのに、あの顔面麻痺のバイク事故では、病院のベッドで「助けて」「死にたくない」と叫んでいたと伝えられている。
 
 もともと戦場の取材は命懸けだ。ベトナム戦争でも記者が何人も死に、日本人だと沢田教一カメラマンがいる。それで自己責任と突き放す人もいるのだろう。
 逆にカッコつけて戦場に行って危険な目に遭ったと自慢する人もいる。石原慎太郎は、ベトナムの戦場で死にそうになったと言っていたそうで、これは後にテレビで言っているのを見たことがある。
 しかし彼は米軍にくっついて安全な場所にいた。死にそうだったというのは、慣れない気候風土で食あたりか水あたりで下痢が止まらなくなったからだった。
 
 また、外国で困ったとき日本の大使館に助けを求めると頼りにならないことはよく知られているが、忙しいからと無下に断られてしまったわけとは、有力政治家が来て、後援者らに外遊先から手紙を書いて出す選挙運動の代筆させられていたからだったことがある。
 これは公私混同も甚だしいとんでもないことだが、よくあることだ。石原慎太郎もやっていた。こうやって、日本人が国を頼れなくする人が、知らん顔して表向きではナショナリズムを説く。それが日本だ。

 そして、イスラム国に殺された人質について、政府の対応に問題はなかったかと質問した共産党の小池議員に対し安倍総理は、政府の対応が悪いというのはイスラム国を擁護するようなものではないかと言って逃げの答弁を繰り返した。

 うしろめたくて逃げるにしても、ひどい屁理屈であるが、この安倍晋三による屁理屈は、もともと日本でみんなやってることだ。冤罪や警察の不祥事を問題にすれば「犯罪者を擁護してる」、医者のミスを問題にしたら「病気や怪我を治さないでいいのか」、人権蹂躙したから弁護士を弁護士会や日弁連に懲戒請求してるのに「人権を護る仕事をする人を批判するのか」、などなど。
 
 つまり、それなりの地位に就けば、それだけ重い責任があるはずなのに、そうではなく、いったん地位に就いてしまえば偉い人になったから責任は問われない、というのが日本の実態なのだ。日本が未成熟だから、それ相当の人が地位を得てしまうのだ。
 

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Commented by keitan020211 at 2015-02-04 17:38
デヴィさんは(アジア的に普通の意味における)独裁政治家の夫人であったのでその発言にも何等かの深い深謀遠慮があってのことなのでしょう。
 それと、インドネシアを解放した日本軍の特攻精神はテロリストに通じ得る粗唯一の肉体言語であると。
 耳を傾けるかもしれない政治家に向けてもっと吹きまくって欲しいと思います。
Commented by 弱猫 at 2015-02-04 19:50 x
石原慎太郎はベトナムで米軍からベトコンが隠れている茂みに大砲を撃ってみないかと誘われ、その気になったところを石川洋文に諌められたと、これは自分で書いてますよね。普通なら恥ずかしくて隠しておきたいような犯罪者的心理を、なんのためらいもなく披瀝できるところに彼の特性があるのかもしれません。

そして、そういう人間が信じられないような集票マシーンになるところにも日本の未熟さが現れているような気もします。先日の総選挙ではマシーンも作用しませんでしたが。
Commented by ruhiginoue at 2015-02-05 17:32
デウィ夫人は、北朝鮮に好意的ですが、それは安倍総理が売名に利用してばかりで何も解決しないことへの怒りがあるけど、それ以前に東南アジアの独裁君主は金日成に好意的だからとも思われます。
カンボジアのシアヌーク国王も、クーデターで国を追われた時に金日成にたいへん世話になったと感謝して言ってましたし。
Commented by ruhiginoue at 2015-02-05 17:40
石原慎太郎は、あの時もしも撃っていたら、取材していた外国人記者まで殺害していたかもしれず、そのひとりだった本多勝一から、殺しておけば批判されなかっただろうにと皮肉を書かれていました。
ただ、そんな石原慎太郎が支持された背景に、当時の自民党の政策がひどすぎて日本の経済を弱め、経営者も庶民も困ったから、それを批判したことがありました。
そして、その自民党のひどすぎる政策を推進した中心が小沢一郎でした。
Commented by 弱猫 at 2015-02-06 00:51 x
本多勝一は石原慎太郎のネタが大好きですよね。恐らく、太陽の季節の障子のシーンを日本で最も引用したのも本多勝一じゃないかと。いちもつで障子を何枚破っても絶対に冒険にはならないという趣旨で、全く引用する必然性を感じないものの、定番のギャグみたいなもので出てくるとやっぱり読者も嬉しいという。
Commented by ruhiginoue at 2015-02-06 14:20
後藤民夫氏は「石原チンタロー」と、からかっていましたが、石原慎太郎は、あの描写の一発屋ですからね。
Commented by 次郎くん at 2015-02-06 15:40 x
keitanさん、嘘をついてはいけませんよ。インドネシアを解放したのは、勇気ある一般の日本人の中から続出した日本人志願兵たち(多数の将校を含む人々)であって、旧日本帝国軍組織はオランダ軍オレンジ部隊とおなじくらい悪魔な侵略者どもですよ。当時の旧日本帝国の公式文書ではインドネシアを直轄帝国領土に組み込むことを明記してますよ。ポツダム焚書できなくて残ってますよ。現地に留まった日本人志願兵は10万人とも20万人とも言われますが、この半数以上が日本人を辞めたという理由だけで靖国悪霊神社から排除の対象にされてますよ。ほとんどのインドネシア解放者元日本人は全く鐚賎一文すら軍人恩給として受け取ってません。敗戦後の日本国政府も外人扱いして支給すらしていません。
by ruhiginoue | 2015-02-04 16:19 | 政治 | Comments(7)