曾野綾子の本「戒老録」は皮肉でしかない
2015年 02月 15日
曾野綾子の人種隔離発言が海外で問題になっているのは、自民党の歴代総理大臣が「ブレーン」として重用してきた人だからだ。一介の物書きが暴論を説いただけだったら、外国が騒いだりしない、
ところが、これだけ海外で問題になっているのに、なぜ日本の大手メディアはちゃんと批判しないのかという疑問を、ネット上でよく見かける。それは、もともとそのために権力にすり寄ってきた人だからだ。
それで、文壇の江青女史に逆らうと恐いのだ。そして、そうした業界の仕組みに詳しくない一般庶民が、総理や政府なんかの委員みたいな仕事をしているので、多分この人は偉いのだろうと短絡的に考える、という構造である。
そんな読者に受けた曾野綾子の著書に『戒老録』というのがある。かつて年配の女性に売れたものだ。老いてからの戒めを記録しておくという意味で、今となっては皮肉でしかない。今回の件を前向きに捉えるなら、自分はあんな年寄りになるまい、という自らを戒める材料にすることだという指摘も見かける。
なるほど、毛沢東が説いたように、閑職にして悪い手本とする「反面教師」が、曾野綾子には似合っているのかもしれない。
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ところが、これだけ海外で問題になっているのに、なぜ日本の大手メディアはちゃんと批判しないのかという疑問を、ネット上でよく見かける。それは、もともとそのために権力にすり寄ってきた人だからだ。
それで、文壇の江青女史に逆らうと恐いのだ。そして、そうした業界の仕組みに詳しくない一般庶民が、総理や政府なんかの委員みたいな仕事をしているので、多分この人は偉いのだろうと短絡的に考える、という構造である。
そんな読者に受けた曾野綾子の著書に『戒老録』というのがある。かつて年配の女性に売れたものだ。老いてからの戒めを記録しておくという意味で、今となっては皮肉でしかない。今回の件を前向きに捉えるなら、自分はあんな年寄りになるまい、という自らを戒める材料にすることだという指摘も見かける。
なるほど、毛沢東が説いたように、閑職にして悪い手本とする「反面教師」が、曾野綾子には似合っているのかもしれない。
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by ruhiginoue
| 2015-02-15 21:56
| 文学