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by ruhiginoue

曾野綾子の残忍さが日本でウケる情けない背景

 曾野綾子のトンデモ発言は、ツッコミどころが多過ぎるので話題にする人がよくいる。
 例えば、福島の原発事故。曾野綾子は、被災したといっても、もともと住んでいた人と、原発が出来た後に住んだ人は違うと説く。
 なら福島の不動産は「原発が爆発するかも知れないのでお安くしておきますよ」と言う売り口上だったのか。絶対安全だということだったのではないか。その絶対安全の宣伝を、曾野綾子も業界から金を出されて一役買っていたのではないか。

 こういうのツッコミはいくらでもネタがある。だから、どうしてこんなお粗末な言葉ばかり吐く人が偉そうにしているのかというほうが問題だ。
 
 まず、前に指摘したとおり、曾野綾子は確信犯的に権力に擦り寄り弱い者いじめばかりしているから、ちょうど文革時代の中国みたいに、文壇の江青女史には触らぬ死神に祟り無しとマスコミも批判できないだけなのだが、それを知らない庶民が、政府とか総理とかの委員みたいなのをしているので偉い人なのだと短絡的に考える。そして、その説教を、SMの女王様に鞭打たれてるような感覚で悦ぶのだ。
 
 また、強いものにへつらい弱い者いじめすることは潔くないという感覚を、持ち合わせていない人が多いこともある。

 今回の差別発言を撤回しないという曾野綾子は、これまた勇気のないメディアの一つ毎日新聞の取材に対し、キリシタン弾圧や赤狩りなど歴史上の権力による弾圧に屈しなかった人たちと同じだとしている。つまり、強者の横暴に命懸けで闘った人たちを引き合いに出して、自分も信念にしたがって断固として弱い者いじめをするぞ、ということだ。
 これは、権力と暴力によって迫害されても信念を曲げない勇気と、道理を説かれても自分の間違いを認めない身勝手を、曾野綾子は区別ができないということでもある。
 これを毎日新聞は、「筆を曲げない人」と書いている。ここには皮肉のニュアンスが無いので、地方紙の記者が「毎日」に呆れているツイートがあった。これは残虐な方向に根性が曲がっているということで、筆を曲げないのではない。
  
 現実に、曾野綾子は今回の発言で社会学者の上野千鶴子から「この人まだ懲りないのね」とツイートされていたが、上野もと東大教授がその地位に付く前、学者というよりマスコミ人だった当時、曾野は上野を週刊新潮誌上で批判したが、それに反論されると、指摘された数々の間違いを認めるでも反論するでもなく、週刊新潮でこの話はもう終わりだと一方的に宣言したうえ、上野が書いたことを「下品な文章ですね(笑)」と締めくくった。
 この曾野綾子の態度のほうがよほど下品であり、他の雑誌で第三者からも曾野綾子は批判されていた。しかし、自分より強い魚に追われるとイソギンチャクの中に逃げ込む魚がいるのと同じで、曾野綾子は週刊新潮など権力に媚び売り弱い者いじめを専門とするイソギンチャクメディアに逃げ込む。こういうことしかしない人が、迫害に信念を曲げない人であるはずがない。

 つまり、もともと日本は「長いモノには巻かれろ」とばかり言い、相手が強くても毅然とすることを立派だと感じる文化が無いから、このような話がまかり通るのだ。それで、弱い者いじめの放言を、自由に意見していると勘違いし、その種のマスコミ人も安泰だったのだ。


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Commented by ぷろんぷと at 2015-02-17 00:08 x
曾野のような人間はかつても無数の問題発言をしているのに、権力者には重宝されます。それはすなわち曾野が自身を「支配者側」に位置づけているのと、権力者にとって自らの希望を代弁してくれる曾野はありがたい存在だからでしょう。
Commented by ruhiginoue at 2015-02-17 01:04
上野千鶴子が90年代の冒頭に指摘していたけれど、女性の保守系文化人と言うのが人材難だから、曽野綾子がまだ重宝がられているということでした。
当時新人と言えばすぐ暴言を吐く山口玲子しかいなかった。
その後何かの席上で鳥越俊太郎から「ヒステリックな文章でお馴染みの山口令子さんです」と紹介されて怒っていました。
そして上坂冬子とか櫻井よしことか高齢化で婆さんばかりだけど、さらに80半ば近い曽野綾子がまだ活躍できるという事はやはり人材難なんでしょう。
Commented by 弱猫 at 2015-02-17 01:38 x
最近久しく読んでませんが毎日新聞は不思議な新聞です。同じ日付で政治部と社会部の主張が違うのはザラで、小沢の西松献金が問題になったときにはある編集委員が大した問題じゃないと書いた記事に、別の編集委員が大したことないなんて書いた編集委員がいたけど大間違いだっていう記事を書いててびっくりしました。毎日新聞の人に聞いたら、朝日や読売は良かれ悪しかれ主張を統一するが、毎日がそれをやったら存在意義がなくなると言っていました。どの程度社内で共通化されている認識かは分かりませんが。
Commented by 次郎くん at 2015-02-17 02:36 x
「判官びいき」となる人々の位置付けはどうなるのでしょうか?丁度「アンチ読売は本当は読売ファン」と言われているのと同じ状態でしょうか。今や少しばかり世界スポーツの歴史に興味のあるネット検索が得意な小学生レベルでもはっきりと「極東の島国にあるマイナースポーツのシブチン球団」であることが理解できるのに、日田こまち氏とそのお仲間連中にとっては「外国の事なんか興味ねぇ、身近な最大の大金持ち(この思い込み事態が間違いです)な巨悪と戦うオレたちかっこいい」と自分ホルホルしか出来ない連中の悪い日本の伝統をことを「判官びいき」と理解して構わないのでしょうか?
Commented by ruhiginoue at 2015-02-18 00:21
毎日新聞の記者に聞いたことがあるけれど、読売新聞は独裁体制で、朝日新聞は統一されているけれど部署ごとに仲が悪くて対立し、毎日新聞はてんでバラバラだ、ということでした。
by ruhiginoue | 2015-02-16 22:47 | 社会 | Comments(5)