人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

インターネットで調べること自体は問題ではない

 先日、芸能人がテレビで嘘を話す問題に言及したが(少年事件のたびに歪んだ心で嘘つきが喚く)、そんなテレビで「ネットは気軽に不確かな情報を書き込めるから危険」などと批判していたりする。
 だったら、まずテレビこそ自らを律するべきだ。出演するコメンテーターが識者面して口から出任せするために、多くの人々が迷惑したり傷ついたりしている。

 また、新聞の投書欄で医者が「最近の患者はよくインターネットで見たと言うけど、そんなもの真に受けてはいけない」と言ってた。
 だったら、患者が心配したり確認したりしなくてもいいように、まず医師が信頼を築く努力をするべきだ。情報開示がなされないため、どれだけ患者が不安になっていることか。

 そもそも、インターネットで調べること自体が問題ではない。例えば、足の裏が痒いのが水虫かどうかは、学校の理科室にある顕微鏡でも調べられる。原因となる白線菌の有無は、それで充分に見える。
 しかし、使い方を知っていて正しく見たとしても、認識する方法が解っていなければ、見たいものが発見できない。見えていても気づかないからだ。
 なので問題は、顕微鏡で調べることではなく、使い方を知っているかどうかでもなく、見方を知らないことだ。

 これと同じことで、インターネットで調べることは問題ではない。ただの道具であり、その使い方だって正しくても、そこから得た情報への認識がどうかという問題だ。これは専門家でも失敗することがある。

 では、どうすればいいのか。「インターネットで調べた」とバカ正直に言うからいけないのだ。インターネットで見ても、「このあいだ東大医学部の教授から直接聞いた」などと言えばいい。そうすると、大抵の医者はびっくりして丁寧に調べてくれる。その結果を聞いて、「なるほど、いろいろな見解があるんですねえ」と感心して見せながら、内心でどうしようかと考えればいい。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
by ruhiginoue | 2015-03-04 13:05 | 学術