北朝鮮と戦争になるだろう
2015年 03月 05日
北朝鮮が日本海側へミサイル発射した。それしか日本では報道されない。せいぜい、アメリカの軍事演習に対抗したという程度のこと。それ以上は追及しない。
かつて日本のマスコミも、アメリカが韓国と日本も従わせてのこうした軍事演習「チームスピリット」について批判的に報じたことがあった。
また、アメリカは制裁と称して封鎖し追いつめて、そこの国民の生活が困窮すると人権問題と騒ぎ、軍事力による体制転覆をそそのかし、また正当化するのが常套手段だったが、これついても同様に批判的な報道があった。
ところが、同じことが中東で行われても、今の大手マスコミおよび自称「戦場ジャーナリスト」どもは完全に翼賛報道をしており、それによって自分が民主とか人権の側にいると錯覚している。すさまじいばかりの堕落である。
そして、次の戦争は北朝鮮ということになる。
これについて、ロシア科学アカデミー極東支部、朝鮮調査センターのアレクサンドル=ジェビン所長は明確に分析している。参考に「ロシアの声」から引用。
私なら、最も単純な問いから始める。一体どこで演習が行なわれているのか,ということだ。北朝鮮はカリフォルニアかフロリダの沿岸部で演習をやっているとでもいうのか?それとも、北朝鮮の空母がロサンジェルスかリッチモンドを巡航しているのか?あるいは北朝鮮の海兵隊が米国沿岸に降り立ったとでもいうのか?
米国から何千マイルも離れた場所で、米国は何万いや何十万人もの軍人の参加する演習を行なっている。これはもちろん、演習場所の近隣諸国の憂慮を招かないわけはない。このため、北朝鮮が自国の国防能力の強化策を取るのは当然のことだと思う。
また、ここ数年、韓国のマスコミは、米韓軍事演習が防衛的性格を持ったものでは全くないという報道をしている。演習はより暴力的、攻撃的な性格を強めているという。なかには、この演習は朝鮮半島の北部の占領策を構築しようとするものではないかという声も聞かれるようになった。そうでなければ、海兵のパラシュート降下訓練まで行なうとは、何のためなのだろうか?
こうした行為はすべて、北朝鮮体制が崩壊し、制御不可能な事態が発生し、核施設が管理のない状態に置かれてしまった場合、そのコントロール体制を確立する際に備えて必要なものと正当化されている。だが実のところは、北朝鮮占領、体制転覆への準備が着々と行なわれているのだ。
こうしたシナリオが現実のものとなる可能性はどれくらいか?中国は北朝鮮が壊滅することに無関心ではないことは周知の事実だろう。米韓は中国との対立にあえて踏み切るだろうか?
私はそうした危険性も可能性から除外しない。なぜなら韓国は事実上北朝鮮を煽動しており、米国が北朝鮮に攻撃をしかける口実になりそうな報復的行動を起こさせるよう導いているからだ。
世界の情報空間では米国および西側のマスコミが覇権を握っていることを考えると、まるで米韓が北朝鮮からの暴力と煽動に反撃を行なったかのような世論操作を期待できると思う。
これこそが、こうした演習のたくらみなのだ。心理的、プロパガンダ的準備が進行している。
これは、新たな北朝鮮の指導者の経験の足りなさを利用し、相手はおそらく激しい報復に出てくるだろう、そのときはこれを前提条件に北朝鮮を懲らしめてやろう、という方向へむいている。おそらくこれは大規模な介入ではなく、限定攻撃を行い、それに北朝鮮がどう反応するかを見るためではないだろうか。
これはあまりにも危険だ。韓国の行動は、韓国側から発せられた南北間の信頼と協力の強化が必要という宣言とは根底から矛盾する。信頼は2ヶ月におよぶ演習が行なわれていては築くことはできない。
ところで北朝鮮側はすでに、自国の核実験を延期することを条件にこの演習を取りやめるよう提案していた。だが米韓は冷戦時代、北朝鮮を大規模演習「チーム・スピリット」で威嚇していたときのような行動を選んでいる。
それでも2000年代の初頭、南北間対話が積極的に展開されていた時は演習実施が取りやめられた時もあったではないか。ところが今、米韓はなぜか、政治的にも軍事的にもさらに北朝鮮を抑圧し、制裁で封じ込め、国際社会の目の前で人権侵害を行なったと非難して、その指導部を悪魔扱いし、体制崩壊に追い込まねばと思い込んでいる。
この幻想は残念ながら米韓の政治活動家数人の頭の中には健在で、これが今の米朝関係を、そして南北朝鮮関係をも袋小路に追い込んだ、まさに元凶の路線をとることを彼らに強いているのだ。
つまり、今北朝鮮は演習に対し、日本海へミサイルを発射することで報復した。これは、ほのめかしではない。北朝鮮はそう簡単に敵の手に落ちることはないというはっきりとしたメッセージだ。
北朝鮮は先日演習を行い、その中で島を空母に見立て、これを破壊する戦略を策定した。演習は金正恩氏自らが指揮をとったことから、これは米国のマスコミに大きな反響を呼んだ。
北朝鮮が、海から米海軍の攻撃に対し反撃を備えていることは明白だ。米国は主権国家の体制変換に、特に中東で常にこの手を使ってきたからだ。
これらはすべて、北朝鮮が自国領土へのいかなる介入の試みにも断固として反撃する決意に満ちていることを示している。たとえそれが軍事的に圧倒的に強い敵国のものであっても。
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かつて日本のマスコミも、アメリカが韓国と日本も従わせてのこうした軍事演習「チームスピリット」について批判的に報じたことがあった。
また、アメリカは制裁と称して封鎖し追いつめて、そこの国民の生活が困窮すると人権問題と騒ぎ、軍事力による体制転覆をそそのかし、また正当化するのが常套手段だったが、これついても同様に批判的な報道があった。
ところが、同じことが中東で行われても、今の大手マスコミおよび自称「戦場ジャーナリスト」どもは完全に翼賛報道をしており、それによって自分が民主とか人権の側にいると錯覚している。すさまじいばかりの堕落である。
そして、次の戦争は北朝鮮ということになる。
これについて、ロシア科学アカデミー極東支部、朝鮮調査センターのアレクサンドル=ジェビン所長は明確に分析している。参考に「ロシアの声」から引用。
私なら、最も単純な問いから始める。一体どこで演習が行なわれているのか,ということだ。北朝鮮はカリフォルニアかフロリダの沿岸部で演習をやっているとでもいうのか?それとも、北朝鮮の空母がロサンジェルスかリッチモンドを巡航しているのか?あるいは北朝鮮の海兵隊が米国沿岸に降り立ったとでもいうのか?
米国から何千マイルも離れた場所で、米国は何万いや何十万人もの軍人の参加する演習を行なっている。これはもちろん、演習場所の近隣諸国の憂慮を招かないわけはない。このため、北朝鮮が自国の国防能力の強化策を取るのは当然のことだと思う。
また、ここ数年、韓国のマスコミは、米韓軍事演習が防衛的性格を持ったものでは全くないという報道をしている。演習はより暴力的、攻撃的な性格を強めているという。なかには、この演習は朝鮮半島の北部の占領策を構築しようとするものではないかという声も聞かれるようになった。そうでなければ、海兵のパラシュート降下訓練まで行なうとは、何のためなのだろうか?
こうした行為はすべて、北朝鮮体制が崩壊し、制御不可能な事態が発生し、核施設が管理のない状態に置かれてしまった場合、そのコントロール体制を確立する際に備えて必要なものと正当化されている。だが実のところは、北朝鮮占領、体制転覆への準備が着々と行なわれているのだ。
こうしたシナリオが現実のものとなる可能性はどれくらいか?中国は北朝鮮が壊滅することに無関心ではないことは周知の事実だろう。米韓は中国との対立にあえて踏み切るだろうか?
私はそうした危険性も可能性から除外しない。なぜなら韓国は事実上北朝鮮を煽動しており、米国が北朝鮮に攻撃をしかける口実になりそうな報復的行動を起こさせるよう導いているからだ。
世界の情報空間では米国および西側のマスコミが覇権を握っていることを考えると、まるで米韓が北朝鮮からの暴力と煽動に反撃を行なったかのような世論操作を期待できると思う。
これこそが、こうした演習のたくらみなのだ。心理的、プロパガンダ的準備が進行している。
これは、新たな北朝鮮の指導者の経験の足りなさを利用し、相手はおそらく激しい報復に出てくるだろう、そのときはこれを前提条件に北朝鮮を懲らしめてやろう、という方向へむいている。おそらくこれは大規模な介入ではなく、限定攻撃を行い、それに北朝鮮がどう反応するかを見るためではないだろうか。
これはあまりにも危険だ。韓国の行動は、韓国側から発せられた南北間の信頼と協力の強化が必要という宣言とは根底から矛盾する。信頼は2ヶ月におよぶ演習が行なわれていては築くことはできない。
ところで北朝鮮側はすでに、自国の核実験を延期することを条件にこの演習を取りやめるよう提案していた。だが米韓は冷戦時代、北朝鮮を大規模演習「チーム・スピリット」で威嚇していたときのような行動を選んでいる。
それでも2000年代の初頭、南北間対話が積極的に展開されていた時は演習実施が取りやめられた時もあったではないか。ところが今、米韓はなぜか、政治的にも軍事的にもさらに北朝鮮を抑圧し、制裁で封じ込め、国際社会の目の前で人権侵害を行なったと非難して、その指導部を悪魔扱いし、体制崩壊に追い込まねばと思い込んでいる。
この幻想は残念ながら米韓の政治活動家数人の頭の中には健在で、これが今の米朝関係を、そして南北朝鮮関係をも袋小路に追い込んだ、まさに元凶の路線をとることを彼らに強いているのだ。
つまり、今北朝鮮は演習に対し、日本海へミサイルを発射することで報復した。これは、ほのめかしではない。北朝鮮はそう簡単に敵の手に落ちることはないというはっきりとしたメッセージだ。
北朝鮮は先日演習を行い、その中で島を空母に見立て、これを破壊する戦略を策定した。演習は金正恩氏自らが指揮をとったことから、これは米国のマスコミに大きな反響を呼んだ。
北朝鮮が、海から米海軍の攻撃に対し反撃を備えていることは明白だ。米国は主権国家の体制変換に、特に中東で常にこの手を使ってきたからだ。
これらはすべて、北朝鮮が自国領土へのいかなる介入の試みにも断固として反撃する決意に満ちていることを示している。たとえそれが軍事的に圧倒的に強い敵国のものであっても。
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by ruhiginoue
| 2015-03-05 14:29
| 国際