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by ruhiginoue

デタラメ漫画家の佐藤秀峰

 もともと海保は、開けた海が逆に密室も同然となる沖で、密入国者や密漁船に対してすさまじい凶暴さを発揮しており、辺野古の比ではない。よく機動隊の暴力が言われるけれども、海保のほうが乱暴だ。
 また、外敵に対してだけでなく、海保の連中は仲間同士のイジメとかもすごい。こういうことは警察や自衛隊や消防にもあるけれど、海保ほどではない。それを前に直接見てから訴えてきたけれど、あまり関心持ってもらえなかった。それが辺野古のおかげで注目された。

 そして辺野古の今を描く映画『圧殺の海』が公開された。基地建設に抗議する市民を暴力的に排除しながら薄ら笑いを浮かべる海保の狂気。
 だから『海猿』という、映画化もされた漫画が非難されている。この漫画と映画には前からここでも指摘してきたが、最近になって非難が幅広くなっている。

 そこで、朝日新聞に難癖つけて訴訟を起こした者らがいるなら、『海猿』の作者らも訴えてやったらどうかと呼びかけたところ、費用の寄付ならするという申出があった。ありがたいが、集団訴訟にしないと意味が無いので、原告になってくれる人がもっと集まったら実行したいと考えている。

 その作者である漫画家の佐藤秀峰は、新聞社からコメントを求められたらしく、「『辺野古の件と海猿が無関係であることは明らかだが、それを理解できない報道機関って素晴らしいですね』とコメントすれば良かっただろうか?」とツイートしていた。

 海猿の実態があんたの漫画と全然違うんじゃないかって言う質問なのは明らかなのに、はぐらかして嫌みのつもり。そこにネトウヨどもがエール。スバラシイマンガ屋である。

 ここで佐藤が言う「無関係」とは「フィクション」ということだろう。あくまでもフィクションだから、現実とは無関係と言いたいようだ。例えばイスラム国を正義の味方としたマンガを描き、惨殺された人たちについて意見を求められたら、フィクションだから無関係というのと同じことになる。

 また『海猿』がフィクションでエンターテイメントと言うなら、サンダーバードのように架空の救助隊をSFではない形で設定し描くことも充分できたはずだ。ところが原案取材と言う人が他にいて、しかもその人は、あのビデオ流出の件でも不祥事を起こした海保を庇い立てしていた。辺野古より以前から海保の暴虐は批判されていたが、そこへぶつけてきたのが『海猿』だった。これはエンターテイメントではなくプロパガンダだ。

 この前にも佐藤秀峰は『ブラックジャックによろしく』という漫画を描いてテレビドラマにもなったが、医師など医療関係者たちに散々デタラメと指摘されていた。これも同じことだ。
 もちろん、フィクションだからとデタラメを描いていいわけじゃない。『ブラックジャックによろしく』をデタラメだと批判をする医師や看護師たちも、『ER』はフィクションだがデタラメではないと言っていた。当たり前のことだが、フィクションとデタラメは違う。

 前に野坂昭如が、テレビで自分の戦争体験の話をしたさい、『戦争論』という漫画に怒って「なんだあれは、何もわかってないなら黙ってろ」「もしも小林という奴に会ったらぶん殴ってやろうと思ってる」と言ってたけど、これと同じことを『海猿』の佐藤って奴に思っている人は、いっぱいいるだろう。

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by ruhiginoue | 2015-03-07 12:27 | 社会