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by ruhiginoue

過去の歴史より今が問題

 菅官房長官は記者会見で、中国が9月に開催する抗日戦争勝利70周年記念行事について「いたずらに70年前の過去を強調する態度より、現在、国際社会が直面している様々な問題に対し、日中が未来志向の協力関係を発展させていくことが重要ではないか」などと述べた。

 学生の頃一緒にバイトしていた中国人と韓国人の留学生は、過去にこだわるより未来だと思って日本にやってきたら、凄まじい差別を日本人がするので、やっぱり過去にこだわらないと駄目だと思ったと言っていた。
 日本は反省するべきである。昔ではなく、今のことを。

 また、官房長官の発言はドイツ首相からも影響されたのだろう。超保守派のメルケル首相は、インチキ脱原発と共に説いた。ドイツが欧州で和解を進められたことについて「ドイツが過去ときちんと向き合ったからだ。隣国(フランス)の寛容さもあった」と。
 これは事実上、日本の歴史修正主義を牽制するよりも、歴史で日本を非難している中国や韓国への非難となっている。
 これはおかしい。それなら日本もドイツと同じく隣国は寛容だった。例えば中国は、戦勝国であり、戦争で日本に多大な損害を受けたが、それでも日本に対して賠償請求をせず、その代わり歴史教科書について苦情を言うが、経済を優先する場合は引っ込めてくれた。
 この事実を無視したドイツは、日本に苦言したようでいて、実は中国や韓国を中傷したのだった。

 そもそも、過去のことより未来志向とか言うのは、被害者が加害者を赦すさいに言う台詞だ。
 政府要人の言動は非常識であり、このおかしさが分からないとは、幼稚としか言いようがない。幼稚過ぎて、最近、総理は「論破」とか言っているけれども、これでは論破じゃなく昔の幼児番組『ロンパールーム』だ。


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by ruhiginoue | 2015-03-14 17:40 | 国際