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by ruhiginoue

クリミア情勢と核抑止力

 ロシアの話のさらに続き

 10日ほどマスコミの前に出て来ないのでインフルエンザではないか、などと言われていたロシアのプーチン大統領が普通に姿を見せた。

 リア・ノーヴォスチ伝によると、プーチン大統領は、クリミア情勢が思わしくない方向に推移した場合に備えており、核戦力に臨戦体制を取らせることも検討していたが、それは起こらないだろうとも考えていた、とのこと。

 ここでプーチン大統領が核兵器の使用をわざと口にしたのは、欧米とNATOに対する牽制の意図があると指摘されている。要するにハッタリである。ただ、ハッタリも実際に核兵器を使用できるから通用する。
 
 これについて、日本は被爆国として抗議しないのかと、日本共産党は日本政府を批判していた。
 ただ、実際には無いだろうが、あらゆる可能性を検討していた、というのがプーチン大統領の発言であるから、これは戦争で実際に使うのではなく抑止力として、ということだ。
 これなら、例えば日本共産党の国会議員であり不破氏の兄でもある上田氏が、かつて日本共産党の理論誌『前衛』の誌上で、アメリカに対抗する抑止力として、ソ連らの社会主義国は、平和のために核保有していると説いたことがある。

 これを指摘したからといって、プーチン大統領のクリミアに対する姿勢を云々するものではないし、日本共産党の政策の整合性を問題にするものでもない。やりたくないことを、やらないですむようにするため、やれるようにしておく、というのがどこまで正当かという問題である。これはちゃんと議論しておくべきことだ。 

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by ruhiginoue | 2015-03-19 14:13 | 国際