井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

自分で食べ物を作る

 カロリーベースにすると、米の代わりにサツマイモを食べれば足りるという見解が先日発表されると、役所が時代錯誤も甚だしいという批判がおきた。
 これは食料自給率の問題に関わってくる話なので、食料の輸入が止まる事態になれば石油など資源の輸入も止まってしまうから、イモを食えばいいとい発想は思慮が足りないという批判もあった。

 たしかに、戦争で日本はドイツよりも栄養失調の死者が少なかった。ドイツはハンバーグに付いてくるようにジャガイモが好きだけど、日本は主にさつまいもを食べていた。サツマイモの方が栄養バランスが良い。

 しかしなんで今になって言い出すのか。「八紘一宇」なんて言い出す人がいるのだから、戦時中と同じようになったと皮肉る人もいた。『はだしのゲン』では、ゲンの父親が軍事教練中に屁をこいたことをとがめられると、イモばかり食べてるからしょうがないと言う。

 ここで左翼の人たちが、米を否定して天皇も否定しようとか言ってくれたら面白いが、今では天皇の権威が稲作とかかわっていることを知らない人も多い。どうして天皇が泥に手足を漬けて田植えをするのか、この姿をテレビは毎年放送するけれど、だいたい詳しく解説はしない。

 むしろ食料自給率の問題は、米か芋かよりも農業の方法が影響するはずだ。キューバはアメリカと対立して経済封鎖された時、家庭菜園を奨励して乗り切った。北朝鮮はソ連の真似をして大規模農場をやっていたから、同じ事態に追い込まれた時、トラクターを動かす石油などが足りなくなり食料難になってしまった。

 そもそも、農業を大規模にすれば効率がよくて安上がりというのは、やり方が強引だ。そこから様々な問題が生じている。
 だから小規模で地味にやるほうが自然だし、食べ物をなるべく自分で作ったほうが良い。それで全部をまかなえるというのは甘いが、少しやるだけでも大事なことを知ることができる。
 前に自分で米を作ってみたら、収穫の直前にスズメに食われて、可愛いとしか思っていなかった鳥が急に憎たらしくなった、という体験をしたことがある。そこから色々なことを初めて悟った。こういう意義がある。


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Commented by 山城 at 2015-03-21 21:42 x
私の両親はどちらも農家の出身です。さすがに様々な事を知っています。外国籍の親の方は、畑と動物も多種類、飼っていた家庭だったので、鶏を良く捌いていたと言ってましたが、今出来ないそうです。そのような家庭で育った両親ですから、畑仕事が早いですし、我が家でたべる野菜等は、庭の畑のあちこちに作られています。もちろん、作れない物もありますので、購入していますが、自分で作れる環境があるというのは、凄いことだなぁとは時々は思ったりもします。どこのだれが作って、どのようなつくられ方をしたのかわからない食物を食べるよりは、自分で作った方が良いのですが、うまくいかなかったり等、残念な結果に。記事で書かれているように井上さんは、スズメが憎らしくなったとありますが、両親が作ってきた食べ物の場合だといろんな動物が食べちゃったりなどしていました。虫もいますしね。それから、米や野菜等々、全部がまかなえないのが悔しいのです。本当に、食べる物を作るって大変だなと思います。
Commented by ruhiginoue at 2015-03-22 12:01
昔は、将来の夢として、農産物も工場で大量生産となり、天候にも害虫害獣にも煩わされなくなる、と語られていて、子供むけの本にもイラスト入りで載っていたものでした。
ところが、こういうことは強引であるため、どこかで無理が来るということが、だんだんと解って来たわけですね。
Commented by ケーキイーター at 2015-03-22 17:11 x
 自分で自分が農業に不向きな人間だというのは、よーく解っている。しかし、「食べ物に感謝」の心はよーくわかる。

Commented by ruhiginoue at 2015-03-23 12:10
 農業に才能があるとか努力している人たちと自分は違うと悟り、ありがたさがわかることもありますね。
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by ruhiginoue | 2015-03-21 13:15 | 社会 | Comments(4)