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by ruhiginoue

新聞について内田樹のピンぼけ発言

 朝日新聞と読売新聞の発行部数が大幅に減ったことを、内田樹という人が悪いことのように言っていた。この人は朝日新聞の紙面審査みたいなことをする委員をやっていたらしい。
 この人はそう言うけれど、それはあくまで新聞社の経営にとっての問題だ。たしかに発行部数が減ると広告収入も減るから問題でも、新聞の質の観点からは、逆に減った方が良い。

 これは昔から指摘されていたことだが、広告収入ばかり考えてるから、スポンサー様のご機嫌を伺い、自由な報道ができない。強引な勧誘によって評判を落としても一時的に部数が増えれば広告料金を高くできて利益は増える。これをしてるうちに、読者が少しずつだが確実に減ってゆく。
 
 また、日本の人口比から朝日新聞の800万部や読売新聞の1000万では、紙面を八方美人にするしかなく、独自の報道や論調が載せられなくなる。あのナベツネこと渡邊恒雄会長は、1000万部を誇ったところ外国のマスコミ関係者から「そんなの新聞じゃない」と言われてしまったという話もある。
 
 そして朝日新聞のスター記者だった本多勝一氏も、ニューヨークタイムズなど世界各地のクゥオリティー・ペーバーと呼ばれる新聞は発行部数が少ないものだから、発行部数が減ることはむしろ良いことだと指摘している。
 他にも、例えば英国ではタイムズとかガーディアンなどクゥオリティーペーパーを読んでいる人はごく一部で、それとは桁違いに発行部数が多いのはサンとかスターなどゴシップ中心の大衆紙だ。

 つまり、昔から言われるように日本の新聞が諸外国の新聞とちがって面白くないのは部数が多いからだ。現実に、今気を吐いているのは東京新聞など地方紙だ。ニューヨークタイムズもロサンゼルスタイムズも地方紙だ。それを一部では他の地方でも手に入るように売られている。

 しかも、今では電子版というのがある。何度もテレビドラマ化されている松本清張の『地方紙を読む女』のように、配達されていない地域では郵送で一日遅れだが、その問題も解決されつつある。


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Commented by eye-moriemon at 2015-03-23 09:44
いつも楽しみに読ませていただいています。
時々気になる事があるのですが、相手を批判する場合の語句の使い方に、なんとなくでいいのですが、基準というか、ランク分けというか、井上さんなりの使い分けをされた方がいいのではないかと思います。内田樹は、わりと好きで、解り易く社会問題の要点を指摘してくれるので、よく読んでいます。ほかの社会学者と違った視点もあり、もっと読者が増えるといいなあと思っているんです。
Commented by ruhiginoue at 2015-03-23 12:13
 ありがとうございます。
 内田という人は、よく知りません。良識派という見方があることは知っていますが。
 その点を断って書いたほうがよいかもしれませんね。
Commented by H.KAWAI at 2015-05-21 10:13 x
○内田樹は意識的にデタラメを垂れ流している訳ではないと思うので、間違った事を言っていても普通に叱咤してあげればよいと思う。
Commented by ruhiginoue at 2015-05-21 20:17
ただ、内田氏は、まともなことを真面目に述べているのに真に迫らないことが目立ち、それは朝日など大手メディアからお座敷がかかることに配慮しているためとしか思えず、そこが引っかかります。
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by ruhiginoue | 2015-03-22 11:48 | 社会 | Comments(4)