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by ruhiginoue

進歩的文化人を権力は転向させずに利用する

 ある人が、興味深い話をしていたので、それをまず紹介する。

 去年の都知事選で、脱原発を唱える候補の細川氏の陣営にモーリ=ロバートソン氏が司会者として加わっていた。どうしてこういう人を、彼が書いた過去の文章も見ずに引き込むかと疑問だった。
 これは氷山の一角で、彼を紹介した人もいるはずだ。つまり、かなりの数の原発関係者が工作員として入り込んでいるのではないかと疑った。
 そうなると、宇都宮氏の陣営にも、同様のことがあるのではないかと思っていたら、あの「絵本作家」松本春野氏が登場した。松本氏が元からそういう人だったのか、後に何か言われ転向させられたのか不明だが、自分は性悪説を原則的にとるので前者ではないかと考えている。
 まず、脱原発や反被曝の運動に参加したり、そうした考えを表明したり、という人々から心酔されやすい傾向があると思われる知識人とか文化人などを選抜する。
 その人を脱原発の活動に何度か参加させ、感動的なスピーチや熱心で人々の目を引く好感度の高い活動で「自分達の味方」だと信じさせておく。そうした言動を数年にわたり発信させ、一定数の人間をその人物に完全に引き込ませてから、少しづつ方向を変え始める。
 これは過度な方向転換ではない。まず最初に「でも、福島の人たちに優しくなくちゃダメじゃない?」というような反論のしようのない場所から入っていく。もちろん、それを言う当人には「私は優しい人だから」という自己満足が含まれている。そのうえで、「あなたも私と同じ優しい人じゃないの?」と、あくまで柔らかく誘う。
 そしてついに、「やっぱり今までの私は間違っていました」と、周囲に向かってあからさまに謝って見せる。暗に「私は変わりました。あなたは変わらないの?」と迫る。
 これは戦争に対する糸井重里氏の言動も同じで、なぜか時期まで重なっている。

 以上、大意だが、よく分析されていると感心した。
 では、どのようにして工作に利用される人たちが作られるのだろうか。この構造は、既に七十年代から指摘されていた。
 例えば、朝日新聞の記者だった当時の本多勝一氏が「小説家はなぜ堕落するのか」という一文を書いている。
 小説家が売れてきて、ある程度の年齢にもなったことだし、そろそろ自宅が欲しいと思うが、フリーランスのためローンの審査が不利であるなど困難がある。そこへ大手出版社が後ろ盾になってあげる。その代わり、専属になれ、ということもある。こうして、権力やスポンサーの大企業に媚びる出版社に、進歩的文化人たちが縛られ利用される。という図式だと指摘していた。
 実際に、こういう話はよく聞くことである。
 ここでは、転向させずに絡めとって、リベラルな言動はさせておきながら、ここぞという時や肝心なところでは、権力への批判を避けさせる、というのがミソである。
 それで実際に、本多勝一氏の場合は具体例として特に大江健三郎氏の整合性の無さを批判するが、そうすると大江氏は反核とか脱原発に熱心だから批判するなと言う人たちが出る。
 文芸春秋社など大手出版社は、権力やスポンサーに媚びて反核や脱原発に敵対し、派手なネガティブキャンペーンを繰り返すが、このことに反核とか脱原発に熱心である大江氏は不快感を表明しても、堂々と言わない。取材で問われても口を濁してばかりいる。
 そんな大江氏を、反核や脱原発を支持する市民が擁護する。そういう図式が出来上がる。

 こうしてみれば、あの人は、脱原発だったはずなのに・・・、選挙で細川氏または宇都宮氏を応援していたはずなのに・・・、ということがよくあるけれど、決して不可解なことではないのだ。 
 

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Commented by 次郎くん at 2015-04-08 09:23 x
中国安企部盲従分子に堕落してしまった、比較宗教学舞台芸術実践活動家としても国際的評価のある中村敦夫師とその弟子たちの団体である「地球環境市民」につきましては、下記の解釈で正しいのでしょうか?第三書館ポリスシリーズ第三巻山下寛著「オマワリさんの華麗なセカイ」の最後にあった松本均先生との対談で「オマワリさんは共産党票を減らさなければならない」とありましたので、この目的で、中国盲従分子・プーチン盲従分子・極左老害・親米左派・英国崇拝者B層などは、泳がされているということでしょうか?
Commented by ruhiginoue at 2015-04-08 12:44
 最初の『交番の裏は闇』にも出てきましたね。実際にそうとしか考えられません。
 著者の松本均さんは、警察を追われて告発本を書き続けていたけれど、今は地方議員ですね。
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by ruhiginoue | 2015-04-03 13:38 | 社会 | Comments(2)