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by ruhiginoue

保坂世田谷区長の再選と住民気質

 世田谷区長選挙で現職が再選された。現職は知名度があるので選挙で有利といわれるが、保坂展人氏はもともと後ろ盾が弱いうえ国会議員だった当時は選挙に強くはなく、当選と落選を繰り返していた。
 それが、同じ世田谷区の選挙で再選し、しかも敵対する保守系に倍の差をつけた。

 これについて、彼はもともと左派だけど、高額所得の多い世田谷なので保守に配慮してきたからだと言う人がいる。しかし、かつて長期政権となった大場世田谷区長は共産党が応援していて、人気があるから追い落とせないとあきらめた自民党が相乗りしてしまった。
 
 それに、世田谷に限らず、高額所得者が多いところでは学者とか文化人とかもいて進歩的な雰囲気になる。これにより左派に有利な場合がある。
 一方、平和とか反核とか、庶民はあまり関心がない。日々の生活で精一杯ということだ。
 実際に世田谷区では、名誉区民だった向井潤吉画伯とか、小説家の大江健三郎とか俳優の三船敏郎や三田佳子などなど、芸術家や芸能人は平和運動に熱心だった。
 もっとも大江健三郎は、地元の平和運動に、ただ声をかけられるだけだと断っちゃって 、他の著名人がいると大喜びで一緒に出ると言う、典型的な戦後民主主義者の進歩的文化人だが。

 アメリカでも、ベトナム反戦運動発祥の地と言われるバークレーを抱えるカリフォルニア州は、ハリウッドスターやシナリオライターなど文化人が多く、セレブだがリベラルな雰囲気だ。
 それで、アーノルド シュワルツネッガー知事は、逆に、父親がオーストリアでナチス党員だった影響か、共和党の中でもさらに極右だが、土地柄に合わせて中庸な政策をとった。

 つまり、保坂区長は世田谷区の住民気質に迎合したのではなく、属していた社民党が洗練されていないためセレブたちから充分な支持を得られず、だから党を離れて成功したということだろう。

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by ruhiginoue | 2015-04-29 12:29 | 政治