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by ruhiginoue

英語の勉強について

 安倍晋三が、勝手にキング牧師の演説から借用して「アイ ハブ ア ドリーム」と言い顰蹙を買っているが、こっちに言わせれば安倍晋三が総理大臣やっているから「アイ ハブ ア ナイトメア」だ。
 そんな安倍総理が読んでいるのはこのとおりの原稿で、すっかり笑い者にされている。これなら通訳をつけたほうが良かった、と。

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 今は亡き竹下登総理は、外国人に向けて会見するさい「私は、かつて教師をしていたことがあり、英語を教えていたのだが、私の授業を受けた生徒は気の毒だった」という趣旨の話を英語で述べ笑わせると、続けて「プリーズ イヤホン」と言い通訳を聞くよう促し、後は日本語で話した。この方が下手な英語より良いだろう。

 上手な英語といえば、いわゆるネイティブ スピーカーだと、訛っていたり、いい加減に話し文法が変だったり、品のない表現をしていたりするのだから、お手本にしないほうがよく、外国語として習った上手な人をお手本にするべきと言われている。
 その点では、あのアントン ウイッキーさんなど最良だろう。セイロン現スリランカの上流階級出身の彼は、紅茶のために来た英国人を相手にしていたから、その英語は、訛りの無い発音、正確な文法、上品な言葉使い、である。だが、要するに故郷が植民地だったということでもある。
 しかし『ウイッキーさんのワンポイント英会話』という本は、昔、買って読んで役に立った。問題は上手か下手かでははなく、あくまで内容で、安倍総理の場合、その政治姿勢と合わせると植民地的という批判を受ける。

 英会話で面白かった本といえば『筑紫哲也のやぶれかぶれ英語術』で、流暢であることより、とにかく通じることが大事だと説いている。長島茂雄の英語も、無茶苦茶だがフィーリングで通じてしまうから手本になるのだとしている。あと、日本の英語の教材に登場するのは善人ばかりで悪人がおらず会話に緊張感がないから身が入りにくいという指摘もあった。
 そして、面白かったのがフレデリック フォーサイスの『オデッサファイル』だったと言う。それで読んだら面白くて、けっこう長いのに一気に読んでしまった。あとフォーサイスは新聞記者だったので簡素な文を旨とし、一文に七単語以上は詰めないと言っていた。それで読み易いのだろう。
 しかし、それで彼の他の小説を読んだら、まるで面白くなかった。
 
 また、オーソン ウエルズが朗読する教材もあった。冒頭からLook out!とパイロットが叫び、シドニー シェルダン作のサスペンス仕立ての物語が始まる。そして、たまたま開催されていたマラソン大会に紛れて逃亡したり、なぜか付けていた腕時計を質に入れたり、殺し屋に捕まったところへパトカーが通りかかったりと、ご都合主義の展開に目が離せない。

 これから英語がどれだけ必要な世の中になるか、まだわからない。ただ、センター試験のサイトで過去の出題をやってみたら、いい問題ばっかりだった。昔は無茶苦茶な入試問題がいっぱいだった。英語なんか大橋巨泉がテレビで問題にしたから改善されたけど、その前までは、日本の受験にしか出てこない18世紀に話されていた英語とか、ひどいものだった。例えばbut forなんて昔は受験の穴埋め問題で必須だった。
 今の受験生は」昔より幸福だといっても良いくらいだ。


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by ruhiginoue | 2015-05-02 06:24 | 国際