コメントの他に、表示されている著書をクリックしてその感想をアマゾンのレビューに投稿してくださることも歓迎です。おたよりはこちらへruhiginoue@excite.co.jp


by ruhiginoue

奨学金より学費無料化を

 私立大が高すぎるだけなのに、国立大の学費を値上げするそうだ。国立大の学費は今でも高くて、下げるべきとは言えても上げるべきとは絶対に言い得ない。
 政府は、学費を値上げする代わりに奨学金等を充実させればいいと言ってるが、そんなのは他の制度がそうであるように努力目標としか規定されないだろう。それに今の日本でいう奨学金というのは貸与制の学費ローンという借金である。

 そんな今の日本の奨学金でさえ、親の収入に規定があり、それにより成績が良くても弾かれてしまうことがある。親に収入はあるけど借金返済ばかりで子供に学費を出してやれないとか、親が愛人を作ってそっちにつぎ込んでしまい学費を出してもらえないとか、そういう事情はいくらでもあるのだが、それは聞いてもらえない。

 アメリカの刑事ドラマ『CSI』にも、親が収入があるのに学費を出さないから、せっかく難しい入学試験に合格した大学に行けなくなってしまうと、成績優秀な息子が親を殺そうとする話がある。無学で学問を嫌う低学歴の親が、学者になりたがる成績優秀な息子を嫌っていた。それで、親さえ死ねば遺産を処分するか奨学金を得るかして進学できると息子は考える。

 こういうことは、殺人にまでは至らないとしても、原因となった親子の致命的な違いは、そう珍しくない。

 また、こういう現実に対してまともな対策とならないのは、世間の冷たさも原因だ。親からひどい扱いをされている者に「親を悪く思うなんて良くないよ」「あなたを育ててくれたんでしょう」などと言って、傷口に塩を刷り込むようにする。
 こうした言葉を浴びせて良いのは、恵まれた家庭で育った子供だけだ。こういう価値観を押し付ける者は、人にはそれぞれ事情があるという現実を解ろうとしない世間知らずだ。
 
 だから奨学金があればという発想は非現実的で、奨学金より学費無料化こそ必要だ。




人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします

[PR]
Commented by 次郎くん at 2015-05-21 01:23 x
仰る通りでございます、このお言葉を「カナダはアメリカ帝国主義の植民地だから学ぶところは何もない」と抜かして、中共を理想社会とホルホル持ち上げる盲従分子なバカな知人どもに聞かせてやりたいです。
Commented by ruhiginoue at 2015-05-21 20:11
左翼老人たちは、親のすねかじりで遊んでいたいけど学問や芸術やスポーツを真面目にやる気もなく、だから学生運動というのがよくいて、学費で苦労などしてないから、自民党を批判してもまるで力が入ってません。
Commented at 2015-05-22 10:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 弱猫 at 2015-05-22 10:08 x
先ほど非公開で送ったのは、昨年共産党が給付制奨学金を提案した際に、友人に送ったメールです。

近ごろの共産党の政策のなかでも、ここまで荒唐無稽なものはないと感じています。
Commented by ruhiginoue at 2015-05-22 17:42
読ませてもらいましたが、制度を整備するにあたり、法の遡及効を禁じる原則という問題を考慮していないなど、練れていないと思います。
by ruhiginoue | 2015-05-20 15:34 | 社会 | Comments(5)