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by ruhiginoue

創価学会員はなぜ今の公明党に怒らないのか

 SF小説の巨匠ロバートAハインラインは『動乱2100』で宗教が支配する未来のアメリカと、それに抵抗する勢力の戦争を描いていたが、他でも『異星の客』など宗教が社会に大きな政治力を発揮している設定だった。

 このような空想の物語ではなく、政治的な予想をしていたのが政治評論家の藤原弘達が著した『創価学会を斬る』だった。中身は薄かったが、批判された創価学会が田中角栄や笹川良一に頼んで出版妨害をしようとしたため騒ぎになり、かえって宣伝になってベストセラーになった。

 この程度の本に創価学会が焦ったのは、核心の部分が図星だったからだと言われている。自民党が同じ勢力を維持しつづけることは難しく、将来は必ず衰退するはずだ。そこへ公明党は補完勢力となって政権に食い込む意図なのだろう。そうなると、自民党の欠点であるファッショ的な体質に、公明党の支持母体の創価学会が持つ宗教的な狂信性が合体して、たいへんなことになる。

 この指摘が、ちょうど今の状態であり、ハインラインの小説の副題『もしこのまま続けば』の状態が到来したというべきかもしれない。
 ここで疑問なのは、平和と福祉に熱心な宗教である創価学会なのに、その会員たちは、なぜ信条に反することを公明党がしても支持をやめないのか、ということだ。これは、よく言われることだ。

 これについて自分の経験からすると、創価学会員たちは実際に平和や福祉を大切だと信じている。拙書『防衛医大の場合は』でも述べたが、宗教に凝る医師がいて、まず学生から紹介されたけれど、その学生は神道系の儀式をする神秘主義の団体に入っていたし、そのあと診察で会った医師は仏教の日蓮宗の信者で、創価学会員だった。ほんとうに平和や福祉が大切だと思っている良心的な人だった。
 
 その医師は、開業するため防衛医大を退職したけれど、もう辞めるということだからなのか、患者に創価学会の催しの話をしていた。しかし宣伝して言うことが「山本リンダが来るよ」だった。
 これについては、笑ってはいけないと思ってもつい笑ってしまったと、よく言われるのだが、そうした熱心な人ばかりではなく、会員でいる主な理由は、経営している店での購入とか、芸能人なら興行とか、組織力からの受益が目的という人も多い。三船敏郎の娘と家裁で調停中の歌手の大ヒット曲など、その最たるものだと言われている。

 だから、公明党は自民党のブレーキ役だと言っているが実際はアクセルで、なのに創価学会から反発がおきないのだろう。
 

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Commented by 元京都市民 at 2015-06-12 16:32 x
自民党が買ってくれている間は、学会中央の指示が無い限り反発は無理でしょう。

橋下のように「信仰の前に人として・・」とか言ってくれると、下部組織や一般学会員の態度が変わる可能性はあります。それでも取引次第でコロコロ変わるんで、期待するとムカつくだけです。
Commented by 次郎くん at 2015-06-13 03:57 x
所詮は末端から、池田大作先生の直接薫陶を受けたエリート工作員までも、上から下まで「日蓮大聖人様という有形の神と、無形の神であるブラフマンに意識を同一化するのが第一」の実践が不十分で(十としたのは他宗の十牛図と目指す結果は同じなので)「現生利益の誘惑に負けっ放しの人々の活動屋集団」になってしまった団体の一つですから、期待を抱くこと自体がムダムダムダですね。
Commented by ruhiginoue at 2015-06-13 22:41
 公明党の歴代委員長が用済みとなって追放されたら喧嘩という連続で、クーデターなのか、組織が変わったということなのか、とにかく昔とは違いますね。
Commented by 弱猫 at 2015-06-14 23:11 x
前に図書館で借りて読みましたが、確かに藤原コウタツは肩透かしでしたね
Commented by ruhiginoue at 2015-06-16 09:53
藤原弘達はテレビでも、細川隆元と一緒に政治家を偉そうに批判して、訴えられると表向きは受けて立つと息巻き、陰でコッソリ二人で謝るお粗末でした。
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by ruhiginoue | 2015-06-11 23:15 | 政治 | Comments(5)