コメントの他に、表示されている著書をクリックしてその感想をアマゾンのレビューに投稿してくださることも歓迎です。おたよりはこちらへruhiginoue@excite.co.jp


by ruhiginoue

「闇サイト事件」の教訓を伝えないマスコミ

 「闇サイト」と呼ばれるインターネットウエッブサイトで知り合った三人組が共謀して強盗殺人事件を起こしたため「闇サイト事件」と報じられた事件で、死刑判決を受けていた首謀者の刑が執行されたそうだ。

 この事件から得られた貴重な教訓をマスコミが報道しないので、困ったものだ。
 
 最初は、似たような犯行が相次ぐかと「闇サイト」に不安を抱いた人が多かった。だが実際には、暴力団やテロ組織とは違い、しょせん闇サイトで俄かに知り合った仲間だったので、簡単に仲間割れして捕まり、首謀者は死刑になった。
 この部分を、マスコミは強調して報道し、模倣を防ぐべきだった。
 
 また、共犯者が自首して主犯も逮捕され、さらなる犯行が防止されたから、共犯者は減刑となった。
 なのに自首しても死刑では、今後、犯罪者が自首しなくなり、犯行を重ねたり逃亡したりしてしまう。
 しかし遺族は自分の憎しみに凝り固まり、共犯者まで死刑にすることを望み、そのための署名運動までした。自分の家族と同じような犠牲者が出たり、自分と同じように悲しむ遺族が出たりするのを防ぐことにまで思い至らない。
 しかも、死刑の署名とは、権力に人を殺せと数の力で求めるということで、これがまかり通ったら闇サイトよりはるかにヤバいことになる。
 つまり、遺族感情の危険性が露呈したということだ。なのに、遺族の感情を情緒的に伝えるばかりの報道だ。

 こんな報道ばかりになるのは、もちろん受け狙いしか考えていないからとか、事件を政治的に利用したがる人に媚びているとか、そういう疑いも持てるが、それ以前に、合理的に考えることが出来ない記者が少なくないからだろう。

人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
Commented by Neutralizer at 2015-07-01 22:12 x
 私は以前、この事件の遺族に死刑反対のメールを4度送ったことがあります。返信は来ませんでしたがそれでも死刑が犯罪者にとって一番軽い刑罰であるということを伝えたいという思いで送りました。
 死刑が執行された日に遺族は『通過点でしかない』と取材で応えていましたけど自分の感情で起こしたことが犯罪者に永遠の快楽を与え、犠牲になった娘の魂さえ生贄として捧げてしまったことに気付かないでしょう。一方で死刑にしてもらった加害者はさぞかしあの世で大笑いしていることでしょうね。
 更に腹ただしいのは『犯罪者に税金をかけることはない』という理由の死刑肯定論がネット内で大手を振っていることです。我々日本人がテロリストとどう違うと言うのでしょうか?やりきれません。
Commented by ruhiginoue at 2015-07-02 18:03
死刑になることをする人は、そもそもそんなことをする人なので、死刑になることを気にしてないことがよくある、という実態を、そういう人たちに接した人たちから聞きます。
本件の場合は、そんな人に、そうでない人は関わらない方がいい現実を知らしめるべき事例なのに、マスコミが誤った取り上げ方をしているので、悪影響があります。
by ruhiginoue | 2015-06-27 22:14 | 司法 | Comments(2)