当人は大真面目だが
2015年 07月 22日
客観だと変なのだが、当人は大真面目ということは、よくある。
知人が、いわゆる近所のトラブルで喧嘩をしたのだが、そのさい暴力をふるったと、相手から警察に訴えられた。
隣人同士の揉め事に警察が介入することは稀だが、暴力沙汰となれば出てくることもある。それが不公正だったと、知人は怒り心頭だった。喧嘩した相手は警察友の会みたいな団体に関与しているから、贔屓されてるみたいだと言う。
それは主観であるし、実際に警察の対応に問題があるとしても、あくまで副次的な問題で、まず肝心なのは暴力をふるったかどうかであり、殴られたりしたと言うが怪我などしていないだろうとか、診断書があるとしても内容に疑問があるとか、そういうことで反論しなくてはならない。
しかし、これをいくら説明しても、反発されるだけだった。警察の態度のため頭に血がのぼってしまい、そのことばかり喚き、親身になってくれている相手に逆ギレし、家族にまで怒りをぶつける。
ついに、彼は有名な弁護士を雇うと言い出し、法律事務所ヒロナカに電話した。
「弘中先生に弁護してもらいたい。警察の態度が不公正だから、これは国策捜査です」
もちろん、断わられた。
笑ってしまいそうだが、当人は大真面目だから、気の毒でもある。そのあとのことは知らない。
自分を冷静に見つめることは大事だが、困難でもある。これを乗り越えられるかどうかで、人生の分かれ道である。
by ruhiginoue
| 2015-07-22 09:01
| 司法